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東芝に負けた帝京大、大粒の涙……。
日本選手権、学生vs.社会人の白熱。
text by
大友信彦Nobuhiko Otomo
photograph byTamon Matsuzono
posted2015/02/16 12:00
善戦及ばず東芝に敗退した帝京大。帝京大の流大主将は「とにかく悔しい思いで一杯です」とコメント。岩出監督は「(負けたとはいえ)見えてきたものは大きいです」と、雪辱を誓った。
「トップリーグは倍以上の差をつけて勝つべき」
対する東芝の冨岡ヘッドコーチ。
「試合が終わったとき、帝京大の選手は涙を流していた。つまり、勝てるという可能性を感じさせてしまったのかな。だとしたら、我々はトップリーグの責任を果たせなかったことになる。もっと点を取って、もっと相手を抑えなければいけなかった。だけど、帝京大は先週の大きな勝利のあともスイッチを切らずにいい準備をしてきた。近年まれに見る素晴らしいチームだったと思います」
その冨岡HCに、岩出監督は「次は日本選手権優勝を目標にする」と言っていますが、と聞いた。
「すごいね」と目を丸くした冨岡HCは、
「彼らが高い志を持って努力するのなら、我々も協力します。だけど我々は、そういう気概で準備してくる相手に対して、きょうの倍以上の点差をつけて、相手をシャットアウトして勝つ。トップリーグはそうでなければいけないと思う」
スーパーラグビーへの参入もあり、来季の日本選手権がどういう形になるのか、そもそも存続するのかどうかもまだ決まっていない。
しかし、学生vs.社会人の対決をまだ見続けたいと願うファンは多いはずだ。
いや、この日、間違いなく増えたはずだ。