サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
久保&鈴木に、荒野、浅野、南野!
U-21、アジア遠征でタレント続出。
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byAFLO
posted2014/12/23 10:40
ヤングボーイズでもコンスタントにゴールを奪い、U-21代表でも攻撃の中心に相応しい存在感を示した久保裕也。高校生時代から期待され続けてきた大器は開花の時を迎えている。
五輪を目指す19歳の南野、21歳の久保。
16日にバングラデシュへ移動したチームは、18日に同国のフル代表と対峙した。1万5000人の観衆が詰めかけたスタジアムは、圧倒的なアウェイの雰囲気に包まれている。ピッチコンディションも劣悪だった。
不慣れな環境のなかでも、チームは3-0の勝利をつかんだ。浅野が2ゴールを決め、南野もネットを揺らした。
暑さへの順化と2トップのテストを進めつつ、手倉森監督は「ゲームでパワーを出す姿勢、日本の強さを示す覚悟、自分たちの世代の可能性を示す決意を見せる」ことを選手たちに求めた。試合に向けたコンディション調整をせず、練習の延長線上で勝利をつかんだ2試合は、今回の合宿が実りあるものだったことを物語る。
「これまで一緒にプレーしたことのある選手、初めて一緒にやる選手がいるなかで、チームのやりたいことを理解して、自分の良さを表現できればと思っていた。予選へ向けたサバイバルは始まっていると思うので、いよいよやなという気持ちです」
19歳の南野が闘志を漲らせれば、24日に21歳になる久保も言葉に力を込める。
「五輪への思いはもちろんあります。個人的にも出たいし、出ればその次もあるかなと思うし。ちょうど僕らが一番上の世代なので、そういう意味でも五輪に出たい気持ちは強いです」
新たなタレントの台頭がチーム力の底上げを促し、ポジション争いはさらに激しくなった。人材が豊富なのは攻撃陣だけではない。守備陣にも共通する。
来年2月のシンガポール遠征には、果たして誰が選ばれるのか。手倉森監督が頭を悩ませるほど、チームの可能性はひろがっている。