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福西崇史がオーストラリア戦を語る。
「見たかったのはアンカー今野」
posted2014/11/27 16:30
text by
福西崇史Takashi Fukunishi
photograph by
Sports Graphic Number
メルマガ「福西崇史の『考えるサッカー』」、
最新号の中身をちょっとだけ……特別にご紹介いたします!
<目次>
【1】《福西さんの近況を聞こう》
~ 岡山での解説→新潟・魚沼でのスクールで…… ~
【2】《日本代表戦を振り返る》アギーレ体制、年内最終戦(1)
~ 「相手を見て対応した」ダブルボランチ ~
【3】《日本代表戦を振り返る》アギーレ体制、年内最終戦(2)
~ 代表復帰した遠藤の経験値、香川の試行錯誤 ~
【4】《日本代表戦を振り返る》アギーレ体制、年内最終戦(3)
~ 機能した「ボランチ今野」、見たかった「アンカー今野」 ~
【5】《アディショナルトーク!》終了間際の反省会&次号予告
~ 読者の皆さまの声、ぜひぜひ聞かせてください! ~
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【4】《日本代表戦を振り返る》アギーレ体制、年内最終戦(3)
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~ 機能した「ボランチ今野」、見たかった「アンカー今野」 ~
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――オーストラリア戦で存在感を示した今野についても聞いてみたいです。
福西:オッケー。
――代表で久々のゴールを挙げた今野でしたが、起用されたポジションはザック体制下のセンターバックではなく、ボランチとしてでした。これも前回話したところですが、G大阪ではボランチとしてプレーしてます。
福西:「ダブルボランチのひとり」として、素晴らしい出来だったんじゃない? 出場時間はオーストラリア戦の後半だけで、相手を押し込んだ展開になったっていうのはあったけど、個人的には一番良かったんじゃないかなって感じた。
――おお、高評価ですね。
福西:センターバックのときもそうだったけど、守備時にボールを奪いに行くタイミングの良さ、粘り強さが今野のプレースタイルだよね。その間合いの取り方、ボールホルダーへの追い込み方の上手さとか、しっかり出せていてさすがだな、と思った。
――守備面で強みを持っている今野ならでは、と。
どこまで成長しているのか、アンカーで見せてほしい。
福西:あと、ボールを奪ってからの最初のプレーで、香川あたりに送るパスも良かったんじゃない? その中で一つだけ、今野については楽しみにしてたけど見られなかったことはある。
――そういえば、前半途中で布陣が変わってしまいましたから……。
福西:そうそう。「今野にアンカーを任せられるのか?」ってのは楽しみにしていたポイントだったんだけどね。
――遠藤や香川、もしくは柴崎といったインサイドハーフ候補の選手との関係性が、新しいものを生み出したかもしれません。
福西:そうそう。彼がアンカーでプレーする楽しみは……まあ、今後に取っておこう。
――アジアカップでも「アンカー今野」ってケースがあるかもしれませんしね。
福西:今野とは現役時代、FC東京で一緒にやっていたことがあるから、プレーの特徴ってのは身をもって感じてたしね。それに加えて「どこまで成長しているのかな?」ってのをアンカーというポジションで見せてほしいね。
――現状、アンカーで起用されたのは……。
福西:細貝、長谷部、田口、森重だよね。その中でも森重はセンターバックとしてプレーさせたいのかな? って言うのは見えてきたし。その中で今野って選択肢もあったら、タイプが違うから戦い方に幅も出るし、競争意識もまた強くなってくるだろうから。
この続きは、メルマガNumber「福西崇史の『考えるサッカー』」でぜひお読みください。