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内田篤人が語ったホンジュラス戦。
「久しぶりの代表戦は……ふつう」
posted2014/11/26 16:30
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph by
Sports Graphic Number
メルマガ「ミムラユウスケのブンデス日本人戦記」。
最新号の中身をちょっとだけ……特別にご紹介いたします!
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●今週の目次
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【1】~日本代表vs.ホンジュラス、MIXゾーンでの声~
内田篤人が感じたザックとアギーレの“違い”とは?
【2】~日本代表vs.ホンジュラスから一夜明けて~
アンカー長谷部誠、キャプテンシー以外の部分での意識――。
【3】~日本代表vs.オーストラリア、MIXゾーンでの声(1)~
内田篤人が送った酒井高徳への助言と、ある選手への気遣い。
【4】~日本代表vs.オーストラリア、MIXゾーンでの声(2)~
技巧的ゴールで代表40点目、岡崎慎司の“危機感”。
【5】~日本代表vs.オーストラリア、MIXゾーンでの声(3)~
香川真司、勝利に貢献したプロセスへの自己評価。
【6】カメラマン・千葉格のPhotographer Diary
~ドイツ以上に気になった、芝生管理おじさんの“秘密兵器”~
【7】~読者の皆さんとの触れ合い&質問コーナー~
「ブンデスリーガはミムラに聞け!」
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【1】~日本代表vs.ホンジュラス、MIXゾーンでの声~
内田篤人が感じたザックとアギーレの“違い”とは?
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11月14日、ホンジュラス戦が行なわれた。読者の皆さんは試合の詳細はご存じでしょうから、ここでは試合後の取材のやり取りを紹介します。
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ブラジルW杯後はじめて日本代表の試合に出場した内田が取材エリア・MIXゾーンに姿を現すと、彼の動きに合わせて記者たちは慌てて大移動を始める。内田は記者用(他にTV用エリアがある)の最後のところで足を止めた。
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――この試合の感想は?
「相手チームも移動してきて大変だった中で、ずっと2部練をやってきたみたいだし。よく来て、試合をやってくれたかなと思いますけどね」
――久々の代表戦での手ごたえは?
「変わらないですよ。周りの人間はけっこう代わっていたけど、となりがヤットさん(遠藤。ザッケローニ監督のもとでは遠藤はほとんどの場合は左ボランチとしてプレーしており、内田の隣には右ボランチの長谷部がプレーすることが多かった)だったり。どっちにしろ、ボールを持てるし、回せる人だから、数タッチでボールをはたいて、動いて、という感じかな」
――ブラジルW杯のメンバーが多かったですが、これまでの蓄積をすんなりと出せた感じでしたか?
「うーん……メンバーはザックさんのときのメンバーが戻ってきたけど、やっているサッカーは戦術とかはだいぶ、違うから。ザックさんの時は(サイドバックが)あんなに上がることはなかったから。そういうことはある程度、ベンチから指示はあまりなかったから、自由にやりましたけどね。まぁ、守備だけはしっかり安定させる、ポジショニングをしっかりしていれば、ボールは回る」
――内田選手のおかげで攻撃的にプレーできたと本田選手が明かしていましたが……。
「得点シーンの前に、本田さんが下がろうとしていたので、下がって来るな、と言ったところはありますけど(笑)、彼が前で仕事をしてくれればいいなと思います。技術、強さがあるから、カウンターの起点という意味ではドリブルでつっかけていけるから、極力、自分が守備の負担というのは全部受けて。戻らなくていい態勢のサッカーをしたいから。それは本田さんだけじゃなくて、右の前に入る選手の特長を上手く出したいなといつも思いますけど」
――内田選手がオーバーラップしても、そこにあまりボールが来ずに、本田選手がしかけたりシュートを打つ場面が多かったのでは?
「いや、左利きの選手は、僕が上がれば(カットインして)シュートを打てる形にいけますし、(相手の)ディフェンスからしたらパスコースが増えて、イヤな感じですし。本田さんがシュートを打てると……後半もだいぶ貪欲にシュートを打っていましたし、後ろから見ている分にはやっぱり、獲って欲しかったなと。アシストを含めて、やっぱり、良い選手かなと思います」
ある程度、自分たちで考えてやっちゃっていいのかなと。
――「システムや戦術が全てではない」と内田選手はおっしゃっていましたが、このチームで今後はどのようなサッカーをしたいというような展望は抱けましたか?
「特に、細かく指示というのはないので。ある程度、自分たちで考えてやっちゃっていいのかなという気はしますけど」
――「自分たちで考えてやっちゃっていい」サッカーであれば、楽しいと感じられる部分もあるのでは?
「監督も『楽しんでサッカーをやれ』というのを言っていましたし。それがやっぱり、大事だと。勝つためにも楽しむのが大事だと言っていたので。まぁ、今日は勝てましたけど、これから先に勝てない時期はあるだろうし。ずっと勝てるかもわからないし。まぁ、そんなのはわからないので、上手くいくときは別にいいですけど、上手くいかなくなったときにどうするのかがチームの力だと思います。流れというのがあるので」
――前半16分に内田選手のパスを本田選手がスルーして、岡崎選手が受けるとすぐに長谷部選手に落として、そこから右サイドの裏へ展開するシーンがありました。アギーレ監督が就任してからは、あのように複数の選手が連携して崩そうというシーンはあまり見られなかったのですが、あのようなプレーを増やしていきたいという思いがあったのですか?
「代表の試合はそんなに見ていないので、どういう形だったのかは知らないですけど、縦パスが一本入れば、イメージというのはだいたい、みんなが共有できると思っていますから。スルーするなり、3人目の選手が動くなり、もっと早く、正確にやれれば、いいんですけど」
――久しぶりの代表戦は楽しめましたか?
「ふつう」
(一同爆笑)
――4年後のW杯へ向けたモチベーションは湧いてきましたか?
「今までとおり、淡々と、というか、コツコツやるだけなので。先のことに対しては、何も考えていないかなと思います」
――ドクターと相談しながらこの試合に臨みたいという話でしたが、どのようなプロセスがあったのでしょうか?
「ヒザ(の痛み)の慢性化といったらアレですけど、W杯の前から痛い箇所になって、もう、半年くらいかな。そのくらいなので、チームでも様子を見ながらやっています。監督からも『無理だったらいつでも言ってくれと言われたんですけど、ハーフタイムに『(さらに)45分いけ』みたいな感じで言われたので(笑)。あれッ? と思いながら、ウイッスと」
――フル出場は厳しいなと思っていたと?
「いや、オレも無理というサインを出そうとは思っていなかったから別にいいけど。今は別に大丈夫だけど、明日、明後日にどうやってリバウンドが出てくるかわからないので、そこで上手く……まぁW杯のときもそうでしたけど、良いスタッフが見てくれているので、治療、ケアをしっかりしてやりたいと思います」
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