昨年のダービー2着馬は「ジャスタウェイと遜色ない」。

　昨年のこのレースをジャスタウェイで圧勝した福永祐一が乗るエピファネイア（牡4歳、父シンボリクリスエス、栗東・角居勝彦厩舎）も上位争いをするだろう。

「馬のレベルはジャスタウェイと遜色ない」と福永が言うほどの逸材。だが、この春は、課題の折り合い面を克服したら、おとなしくなりすぎて弾けなくなってしまい、迫力に欠ける走りしかできなかった。

　調教の動きを見ると、掛かり加減に進みながら脚を溜める本来の走りを取り戻しつつあるようだ。イスラ、フェノーと同じダービー2着馬だけに、東京コースは思う存分力を発揮できる舞台だろう。

　天皇賞・秋には魔物もいて、'92年には、それまで小倉でしか重賞を勝っておらず、東京初参戦となった11番人気のレッツゴーターキンが大本命のトウカイテイオー（7着）を負かしてしまった。あのときに似た衝撃を与えるとしたら、レッツゴーターキンよりは人気になるだろうが、同じく東京初参戦のマーティンボロ（牡5歳、父ディープインパクト、栗東・友道康夫厩舎）か、まだ重賞勝ちのないスピルバーグ（牡5歳、父ディープインパクト、美浦・藤沢和雄厩舎）あたりか。

　ここで結論。

◎イスラボニータ
○フェノーメノ
▲エピファネイア
△マーティンボロ
×スピルバーグ

　菊花賞では「一強」と記したワンアンドオンリーが9着に大敗したが、ここは3世代のダービー2着馬の「三強」に近い構図だけに、荒れにくいような気がする。じっくり検討し、相手を絞って買いたい。