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ドラフトの「上位12人」に自信アリ!
イチオシは九産大の左腕、浜田智博。

posted2014/10/22 16:30

 
ドラフトの「上位12人」に自信アリ!イチオシは九産大の左腕、浜田智博。<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS

九州産業大の浜田智博は、大学野球日本代表にも選ばれた期待の左腕。宮崎工業高校時代には指名を受けず、リベンジのドラフトとなるか。

text by

安倍昌彦

安倍昌彦Masahiko Abe

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NIKKAN SPORTS

 2014年ドラフト。

 今年は、混迷と混沌の中で迎える、過去にない「見えないドラフト」になっている。

 理由はただ一つ。

 例年、ドラフトの支柱となる、1位候補の投手たちの故障、そして不調。

 みんな、それなり全力を尽くした中で迎えた秋なのだろうから、誰を責めるわけにも、何のせいにするわけにもいかないだけに、嘆くよりむしろ興味深く、事の推移を見守っていこうではないか。

 こういう年は“繰り上げ1位”が興味深い。

 そこを探っていこう。

 繰り上げ1位?

 聞きなれない言葉だとおっしゃる?

 ならば、「外れ1位」では?

 同じ意味である。

 ならば、どうしてわざわざ繰り上げ1位と?

 7、8年前、ドラフトに「プロ志望届」なる制度が導入されてから、ドラフトで指名される選手はすべて「プロ志望者」になった。社会人選手には志望届はないのだが、プロ入りの意思のない選手を凍結選手としてプロに伝えること(非公表)で、1つの縛りを作った。

 つまり、その時点で、ドラフトは「お祝い事」になった。ならば“外れ1位”は失礼だろう。私はその時点から、“繰り上げ1位”と呼ぶことにして、ささやかな祝意を表してきた。

安楽智大と有原航平、2人が主役候補だったが……。

 話を戻そう。

 2014ドラフトは、当初、安楽智大(済美高)と有原航平(早稲田大)、この2人の快腕のためのドラフトになるはずだった。

 ところが、安楽投手は2年春に発症した右ヒジ故障が長引いたまま、この夏の予選を終え、有原投手はドラフトを控えた最後の秋に、やはり右ヒジの違和感を訴えて、リーグ戦初戦の登板すら控えた。

【次ページ】 復活を証明した昨夏の甲子園優勝投手、高橋光成。

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