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ドラフトの「上位12人」に自信アリ!
イチオシは九産大の左腕、浜田智博。
text by
安倍昌彦Masahiko Abe
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2014/10/22 16:30
九州産業大の浜田智博は、大学野球日本代表にも選ばれた期待の左腕。宮崎工業高校時代には指名を受けず、リベンジのドラフトとなるか。
若い選手に多い「負の内面」とは無縁の山崎。
力みと気負い。
そこをセルフコントロールできずに苦しんでいたのが、この春とこの秋の初めの彼だったからだ。
187cmの長身から投げ下ろす140km前半の速球と110km台のカーブ。この球速差が山崎投手の持ち味だ。その30kmほどの球速帯の中に、スライダーがあり、カットボールがあり、フォークがあり。そのコンビネーションが最大の武器である。
ところが優しい顔して、根っこは熱い男である。
「ほんと言うと、全球ストレートで、27アウト全部ストレートで三振奪いたいです」
そういう熱血漢である。
そこが頼もしいと思う。
22歳の若者なら、熱くなりすぎるぐらいでちょうどいい。若いうちは、やり過ぎて失敗するぐらいであってほしい。
実は、この感覚、私だけのものじゃない。複数のスカウトたち、それも部長クラスの共通した感覚である。
脆さ、ひよわさ、頼りなさ。
そんな「負の内面」を隠し持った逸材たちが、今年は多すぎるせいだ。
“繰り上がり”の9人は誰だ?
ここまでの3人、早稲田大・有原航平、前橋育英高・高橋光成、明治大・山崎福也。この3人が最初の入札で名前の挙がる選手たちと予想している。済美・安楽智大は繰り上がりで出てくると考えている。
ならば、繰り上がりの9人は誰か?
これは自信がある。
高校生からいこう。
安楽智大(済美・投手)
清水優心(九州国際大付・捕手)
岡本和真(智弁学園・内野手)
浅間大基(横浜・外野手)
と、ここまで。