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田中将大の復帰は「経営判断」!?
手術か青信号か、勝負の中4日。
text by
生島淳Jun Ikushima
photograph byGetty Images
posted2014/09/22 11:15
最速150kmと球速も戻っており、田中将大の復帰初戦は順調な滑り出しとなった。次の登板は中4日での27日を予定しているという。
「来年、田中は使えるのか?」
今回の登板は、「来年、田中は使えるのか?」という経営判断の材料のための登板だ。
ブルージェイズ戦を無事に投げ終えた今、ふだんの中4日と同じルーティーンで異常がなければ、2015年のシーズンに向けて田中にはグリーンライト、青信号が灯る。
考えたくはないが、ここで肘に違和感が出た場合は、トミー・ジョン手術に踏み切る可能性が高い。
その場合、ヤンキースはオフの補強にスクランブル体制となる。シーズン終了後、フリーエージェントになるマックス・シャーザー(タイガース)、ジョン・レスター(アスレチックス)など大物投手との契約に動かざるを得ないからだ。
ヤンキースとしては、田中を先発ローテーションとして計算できるかどうかは、経営的判断として死活問題なのである。
もし、このまま異常がなければ他の強化ポイントに予算を回すことも可能になる。
だからこそ、質の高いピッチングだったからといって、喜んでばかりはいられないのだ。今回に限っては、田中の登板後の経過観察がもっとも重要なのである。