「サッカーへの愛情が強すぎるタイプかもしれない」

――フランス代表の実力はどの程度だと思っていますか。

「グループリーグ突破は義務としても、ダークホースとしてそれなりのことをしたい。僕らは素晴らしいチームになった。ワールドカップにも自信を持って出場できる。自分たちのプレーができるようになったのが強みだ。それぞれが目標をしっかりと頭の中に持てば、かなりいいところまでいけるだろう」

――フランク・リベリーに次いで、あなたはフランス代表で2番目にキャップを重ねた選手です（このインタビューの時点でリベリーはまだ負傷離脱していなかった）。リーダーのひとりという自覚はどのぐらいありますか？

「グループのためにすべてを捧げようと思っているよ。でも僕の場合は、どちらかというと技術面でのリーダーかなあ。ピッチの上で求められるものが多い。もちろんサッカーを語るのも好きだから、チームメイトにアドバイスもできる。チームの外に向けて何か言わねばならないときには、積極的にそうしていくつもりだ」

――キャプテンにもなれますか？

「キャプテン……、たぶんできる。ピッチの上でも、できるだけチームメイトとコミュニケーションをとるようにしているからね。アドバイスもしている。それにピッチの外でサッカーについて語るのも嫌いじゃない。どちらかといえば、サッカーへの愛情が強すぎるタイプかも知れない。だからプレーや戦術、ユニフォームの重さなど、何時間話していても退屈しないよ」

「努力は必ず報われるのだから」

――2004年にあなたは、サミル・ナスリやハテム・ベンアルファ、ジェレミー・メネズらとともにヨーロッパU17選手権に優勝し、フランスサッカーの黄金世代といわれました。あれから10年がたち、この世代でブラジルに行くのはあなたひとりです。ひとつの神話の終わりを感じますか？

「そうはいってもサミルもジェレミーもハテムも、まだ終わったわけじゃない。彼らだってまだ26～27歳で、その才能は疑いえない。そうやって見切りをつけるべきじゃない。僕がいい例で、2010年のワールドカップ代表選考に漏れた後で、こうして復活している。努力は必ず報われるのだから」

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