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キプロス戦へ、そして大一番のW杯へ。
日本代表・鹿児島合宿密着レポート。
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byGetty Images
posted2014/05/27 10:50
怪我からの回復具合について注目が集まっている内田篤人。27日のキプロス戦での出場はあるのだろうか。
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【4】~日本代表・鹿児島合宿/3日目レポート&練習後会見(2)~
大迫勇也「今は頭を整理しながらやっているという感じです」
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次に話を聞いたのは大迫勇也だ。大迫は淡々と、よどみなく質問に答えていく。
代表の1トップはちょっと特殊ですが、やってきたことを出せれば。
――大迫選手の高さや強さがチームに求められてくるでしょうが、手ごたえはありますか?
「ここまでは手ごたえというか、フィジカル(を鍛える)の練習が多いので、まずは、コンセプトを頭にいれつつ、体を追い込む作業をしようと思っていますし。今は頭を整理しながらやっているという感じですね」
――大久保選手と一緒にプレーした感じはどうですか?
「能力の高い選手ですから。2列目から飛び出すイメージもあると思うし、抜け出しもすごく速いし、上手いと思います。そういうところを上手く流れの中で活かせていければいいかなと思います」
――大迫選手はこれまで1トップの位置に入っていますが、そのポジションへのこだわりは?
「単純に考えて、ゴールに一番近いので。一番、ゴールに向かえるポジションだと思います。代表の1トップはちょっと特殊ですけど。その中で上手く、個人でやってきたところを出せればいいなと思います」
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【5】~日本代表・鹿児島合宿/4日目レポート&練習後会見~
内田篤人「最後に焦って、ポンとやって怪我してもよくない」
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5月24日、4日目の練習からは川島、本田、長友の3人が練習に合流した。川島は他のGKとほぼ同じメニューをこなしたそうだが、フィールドプレーヤーの本田と長友はすべてを他の選手と同じようにこなすだけではなく、一部メニューは別に行なったという。午後の練習では酒井高徳が接触プレーのあとに右ひざを負傷。練習場をあとにして、病院にMRI検査に向かったという。
この日は土曜日ということもあり、多くのファンが練習場付近につめかけていた。500人以上はいたのではないだろうか。ホテルと練習場の間を選手が通るのを遠目に見ることが出来るのだが、練習の始まる前と終わった後の選手の姿を見るためだけにファンが集まるのだ。
午後からの練習が終わると、いつも通りに選手たちが記者の前に姿を現す。怪我からの回復具合について注目が集まっている内田篤人は、言葉を選びながら質問に答えていく。
僕は普通な感じでいきたいです。
――合宿も4日目に入り、疲れもたまってきているのでは?
「僕らはちゃんとやっていますから、集中して。(遅れて合流してきた選手たちも加わり)人数がそろって、再スタートというかね。合宿はあと1日、明日の午前中だけですけど、しっかりやれればいいんじゃないでしょうか」
――27日の試合では出場しそうなのでは?
「いやいや、非公開なので(話すことは出来ない)」
――怪我からの復帰の状態については?
「ドクターと話し合いながら、やっていますね。ただ、足は良い感じです」
――実戦復帰に向けて、はやる気持ちはある?
「ここまで焦らずにやってきましたし。最後に焦って、ポンとやって怪我してもよくないので。(ドクターと)話し合いです」
――少しでもいいから、実戦をやってから本大会前の合宿地であるアメリカにいけたらいいと考えていますか?
「自分のコンディションも、チームとしても、お客さんを入れて試合をやるとだいぶ変わってきますから。残り3つの試合ですけど、大事にしたいですね」
――4年前の国内最後の試合は怪我で欠場しましたが、当時と比べると?
「まあ練習もしっかり出来ているので。僕は普通な感じでいきたいです」