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キプロス戦へ、そして大一番のW杯へ。
日本代表・鹿児島合宿密着レポート。
posted2014/05/27 10:50
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph by
Getty Images
Number Webのリニューアルを記念した無料公開の特別編です!
今回は「ミムラユウスケのブンデス日本人戦記」。W杯本番を控え、
鹿児島で行なわれた代表合宿での、日本代表選手たちの貴重な肉声を
ミムラ氏たっての希望でお届けします。ぜひお楽しみください。
皆さん、こんにちは。
毎週金曜日に配信しているメルマガですが、今回は日本代表・鹿児島合宿での模様を特別にお送りします!
27日に埼玉スタジアム2002で行なわれる壮行試合・キプロス戦、そしてアメリカ合宿を前に、メンバーはどのようなトレーニングに取り組んだのでしょうか?
そして練習後に取材を受けた長谷部誠、酒井宏樹、岡崎慎司、大迫勇也、内田篤人、香川真司のコメントを拾い上げました。ぜひお楽しみください!
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【1】~日本代表・鹿児島合宿/2日目レポート&練習後会見(1)~
長谷部誠「今は少しでも声を出して、楽しくやれればいい」
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5月22日、鹿児島の指宿合宿の2日目。酒井高徳が発熱のため、大事をとって練習を休むことになった。23人のメンバーのうち、前の週末にリーグ戦を戦っていた川島永嗣、本田圭佑、長友佑都の3人もまだ合流しておらず、サポートメンバーの2人の高校生を合わせて21人で練習が行なわれた。
基本的にチームは2つにわかれて練習を行なうことが多い。そして、午前と午後の練習では練習開始から15分ほどの間だけ、メディアに公開される。
9時30分からの練習で確認できたのは、2つのグラウンドのうちで報道陣が見ることのできる手前のグラウンドにて、以下のグループが行なった守備戦術確認のための練習だった。GKは別メニューを行なっていた。
高校生 齋藤
吉田 遠藤
高校生 柿谷
森重 長谷部
酒井宏 清武
相手の左サイド、日本から見ると右サイドにボールがあるときの守り方についてザッケローニ監督が指摘したのは、森重真人と酒井宏樹の距離の問題だった。
「(酒井)宏樹に合わせていかないといけないぞ!」との指示が飛ぶ。
また「タイミングとしては、上がる、下がる、(中に)絞る。この動きを意識しよう」という声も挙がった。
午後4時からの練習では、公開された時間帯にはポゼッションのメニューなどをこなした。練習のあとに選手たちが取材に応じた。
記者のいるMIXゾーンに真っ先に姿を現したのは、長谷部誠だ。長谷部には、チーム全体についての質問が飛ぶことが多い。
ボールを使った、フィジカル的な要素が大きいですね。
――午前中の練習と午後の練習の間には何をしているのですか?
「みんな昼寝をしていると思いますけどね」
――午前と午後の練習の内容は異なる?
「午前中は見てもらってもわかるとおり、2つのグループに分かれているので。午後は戦術の要素も多少は入っていますけど、それよりもボールを使った、フィジカル的な要素が大きいですね」
――メンバーの組み合わせは変わっている?
「組み合わせはいつもバラバラですね。ゴチャまぜでやります」
――指宿名物の砂風呂には入りましたか?
「まだ入っていないです。砂風呂は疲れるみたいで(笑)」
――チームの雰囲気づくりのために何をやろうとしているのですか?
「いまはフィジカル的に厳しいので、少しでも声を出して、楽しくやれればいいなと思っています。みんなで盛り上げながら」
――戦術練習は攻守のどちらに時間を割いている?
「守備の方が多いですね」
――昨日も今日も森重選手が右サイドのセンターバックで酒井宏樹選手が右サイドバックでやっているようだったので、彼らが重要な役割を担いそうなのでは?
「ボランチもセンターバックも、どっちが右をやれとか、左をやれとかは言われていないので、ユニットとかは関係ないと思います。僕らでも(今後のスタメンは)わからないですから」