ゴルフボールの転がる先BACK NUMBER
15歳だけじゃないアマチュア旋風!?
女子ゴルフ界の下剋上が止まらない。
text by
桂川洋一Yoichi Katsuragawa
photograph byKyodo News
posted2014/05/15 10:40
KKT杯バンテリンレディスでは、通算11アンダーで勝みなみが最年少優勝を果たした。
もはやプロとアマの立場の違いなどない。
賞金はもらえないが、有能なアマチュアにはクラブメーカーの徹底したサービスが提供され、ゴルフをプレーする上での環境は日々整っていく。また女子でツアープロになるためには、高校卒業後、18歳以降に迎える夏場の最終プロテストを通過するのが一般的。つまり高校を卒業すると、ゴルフ漬けの毎日を送れるのだ。ツアー2勝の堀奈津佳の妹、堀琴音などは現在、まさにこのケース。
こうなると、もはやプロとアマの境界線は、少なくともゴルフ場の中では実に曖昧だ。@マークが隔てる、立場の違いはまるで形骸化されつつある時代。あるのはもはや、強いか弱いか、上手いか下手か、だけの違い。「プロ」と「アマ」のたった2通りで選手を表現するのは、いささか乱暴に思えてならない。
だって、小林会長はあっけらかんと言うのだ。プロ協会のトップとしての忸怩たる思いや、プロを叱咤激励するような言葉を誘導されても「将来、良い人材がいるから嬉しいっていうのも、会長としての思いですよ」と。