ほんとに新幹線大集合！

　さて、八潮パークタウンでうろうろしているウチに、どうやらトンデモなく遠回りをしてしまったようで、環七を左に曲がって、湾岸道路R-357を、引き返すように北にのぼった。すると、おや、このあたりは日本の流通の一大ターミナルなんだね。

　JR貨物があり、ヤマト運輸があり、日本通運があり……、そういった様々な会社のトラックターミナルがあって、その北に、北に、おおお、見えてきた見えてきた。たくさんの線路、操車場、その向こうに新幹線の群だ。

　まず最初に陸橋の上に登ってみる。ところが、ここから、さぞや見えるはず、と思ったら、眼下に金属製の目隠しが張ってある。

　あれま、鉄道写真マニア、いわゆる「撮り鉄」があんまり集まらないようにするためなんだろうか。ワカラン。ワカランが、もしそうだとするなら、ちょっとつまらん話だな。

　で、陸橋はとりあえず無視だ。車両基地を右手にしばらく自転車で行くと、金網越しに、おや、見えてきた、見えてきた。なんだ、下からも見えるんだ。

　新幹線だ！

　大量だ！

　はー、なるほど、700系（カモノハシみたいな嘴のモデル）、300系（鉄仮面をかぶったモデル）を中心に、新幹線がずらーり並んでいる。こりゃ壮観。

　あの懐かしい0系（団子っ鼻）や、カッコいい500系（超流線形）などは……、あー、やっぱりないか。そりゃね、もう引退してしまったから。

　おや、ドクターイエローまであるぞ。

「見学コース」作って一般公開したらいいのに。

　ドクターイエローってのは、新幹線のレールや架線などを点検整備するためにある、客が乗れない車両のことなんだけど、駅にいるだけじゃほとんど見る機会がない。

　実をいうなら、こういう新幹線の種別、私だってつい最近まで知らなかった。私の2歳半の息子が、昨今猛烈に新幹線マニアとなっているので最近覚えた。だが、そんな「ニワカ鉄道ファン」であっても、これは見ていて楽しい。

　もちろんマニアにとっては有名スポットで「車両基地」なる写真集まで出ているのだそうだ。今ひとつメジャー化していないのは、駅からのアクセスが悪いことと、見られるポイントが限られているからだと思う。

　むしろ「見学コース」なんか作って一般公開したらいいのにと私なんかは思う。

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