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見逃せない3クラブの優勝争い。
リバプールは残り試合全勝が必要だ! 

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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posted2014/04/04 10:40

見逃せない3クラブの優勝争い。リバプールは残り試合全勝が必要だ!<Number Web> photograph by Getty images

アカデミーからリバプール一筋。1998年にトップデビューした“クラブの象徴”ジェラード。優勝は彼にとっても悲願だ。

ダークホースの捨て身を最後まで貫けるか。

 アンフィールドで勝利した場合、チェルシーには、最終的に87ポイントでシーズンを終え、マンCがウェストハムとの最終節で失態を演じれば4年ぶりのリーグ優勝というシナリオが考えられる。一方のリバプールは、マンCに勝ち、ウェストハム、ノリッチ、クリスタルパレス、ニューカッスルからも無難に3ポイントを奪ったとしても86ポイント。失意の3位に終わる可能性もゼロではない。

 つまりリバプールは、残り6試合に全勝すれば優勝できるというよりも、全勝しなければ優勝できないと考えた方がよい。破竹のリーグ戦8連勝で3月を終えたものの、14連勝のラストスパートなどプレミアでは前代未聞だ。予想外のリバプール優勝は、近いようで遠い。

 指揮官の発言は、開幕当初からの「自分たちのサッカーさえできれば誰にでも勝てる」で一貫している。しかしこれまでは、ロジャーズ自身が言っていたように、「失う物は何もない」優勝争いのダークホースだったからこそ、点を取られても取り返すサッカーができたのではないか?

 最有力候補の呼び声と共に4月を迎えたチームは、絶対に失いたくないはずの、予想外に現実味を帯びた優勝への「夢」を抱えている。果たしてリバプールは、プレミア史上、最も勇壮で、万人に最も歓迎されるリーグ優勝を実現できるのか?

 その答えは、ライバルとの直接対決2試合よりも、自らが生み出した未経験のプレッシャーとの闘いにおける勝敗に懸かっている。

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