セリエA ダイレクト・レポートBACK NUMBER
過密日程に苦しむ本田、カップ戦敗退。
ミランが10番に頼らざるをえない理由。
text by
弓削高志Takashi Yuge
photograph byGetty Images
posted2014/01/23 12:50
カカは「ベローナ戦ではうまく機能していたのに、今日の試合ではそれが無かった」と試合後に発言。疲労を考慮すると仕方が無かったとはいえ、本田がスタメンで出場していれば……。
CLは絶望。EL出場のためにインテル、ベローナを追う。
ベローナ戦で白星は得たものの、カンピオナートでのミランの順位は変わらず11位に留まっている。
来季、チャンピオンズリーグへ出場するためには、3位ナポリとの勝ち点差18をひっくり返して、プレーオフ出場権を勝ち取るしかないが、これは甚だ非現実的な目標だと言わざるをえない。
ウディネーゼ戦の敗因は、そのまま現在のミランが抱える問題点そのものだ。
新戦術の浸透不足、コンディション調整の失敗、薄い選手層……。
ヨーロッパリーグ出場権を勝ち取るためには、リーグ戦で5位を獲るしかない。道のりは険しさを増した。
終戦? とんでもない。
勝ち点差7で5位にいる宿敵インテルと躍進ベローナを追いかける戦いは、ここから始まるのだ。