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泥沼の買収騒動と屈辱の降格圏。
リバプールとジェラードは救われるか。 

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田邊雅之

田邊雅之Masayuki Tanabe

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photograph byLiverpool FC via Getty Images

posted2010/11/02 10:30

泥沼の買収騒動と屈辱の降格圏。リバプールとジェラードは救われるか。<Number Web> photograph by Liverpool FC via Getty Images

練習中のジェラードとホジソン監督が話し込んでいる風景。ふたりの肩に、名門復活の使命が重くのしかかる

闘将ジェラードと名門リバプールが救われる日は来るか?

 苦しい戦いが続くリバプール。

 第9節のブラックバーン戦、第10節のボルトン戦と2連勝したものの、チームはまだまだ本調子とは言い難い。

 「チームに混乱なんて一切起きていない。俺達はCL出場枠を目指して必死に頑張るだけさ」

 ジェラードは事ある度に、気丈なコメントを出し続けている。また幸いなことに、今シーズンのプレミアは例年にも増して団子状態になっているため、一気にポジションを上げていくことも可能だ。

 だがCLの枠を狙うとなれば話は別である。

 リバプールとジェラードが目標を達成するには、2005年の5月にイスタンブールで起こしたのと同じくらい大きな「奇跡」が必要になるのではないか。 

買収騒動をめぐるリバプール年表
2007年3月 ジョージ・ジレットとトム・ヒックスが総額4億3800万ポンド(約946億円/当時)でクラブを買収。
2010年6月 ラファエル・ベニテス監督との契約を解消。
7月 ロイ・ホジソンの監督就任が発表される。
9月 オーナーであるジレット&ヒックス側が10月15日までにクラブの買収資金2億3700万ポンド(約300億円/他説アリ)をロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RSB)に返済しなければならないことが表面化。
10月6日 クラブ役員は、ボストン・レッドソックスの親会社でもあるニュー・イングランド・スポーツ・ベンチャーズ(NESV)による買収を受諾。買収額は推定3億ポンド(400億円弱)。ジレットとヒックス側は、これを不服としてクラブ役員人事の変更を画策。
10月8日 RSBが役員人事の変更を禁じる差し止め命令を請求。
10月12日 ジレット&ヒックス側、ならびにRSB側の双方による聴聞会がロンドンの高等法院で開かれる。
10月13日 高等法院は役員人事の変更を禁止。NESVによるリバプールの買収に事実上のゴーサインが出される。これを不服としたジレット&ヒックス側は、テキサス州の地方裁判所に権利保全(クラブ買収の仮差し止め)を請求。
10月14日 高等法院がテキサス州の地方裁判所による仮差し止め請求を却下。
10月15日 NESVによるリバプールの買収が正式に完了。
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