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大学卒業前にJリーグに飛び込め!
~敏腕代理人T・クロートの移籍条件~
text by
木崎伸也Shinya Kizaki
photograph byMasahiro Ura
posted2010/10/21 10:30
8月22日に行われたSBSカップ国際ユース、U-19ガーナ戦での藤田息吹(9番)。この試合、藤田は1得点を挙げ、4-1で勝利した
U-20W杯出場を逃した苦い経験を糧に変えられるか?
今月、布啓一郎監督率いるU-19日本代表は、U-19アジア選手権の準々決勝で韓国に敗れ、世界大会への切符を逃してしまった。そのチームでダブルボランチを組んでいたのが、中央大の六平光成と慶応大の藤田息吹(写真)だ。
韓国戦では中盤で何度もボールを奪われ厳しい批判にさらされたが、彼らの技術のポテンシャルを考えれば、4年間大学に留まるのはもったいないように思う。
クロートは「若いときに、高いレベルで練習するほど、選手の力は伸びる」と考えている。
24歳で線引きするのも、若ければ若いほど、刺激を受けて化学反応を起こし、急成長する可能性があるからだ。ドルトムントでブレイクした香川のように。
もし、今回のU-19日本代表の大学生の中から、悔しさを晴らすために4年を待たずしてJリーグに飛び込み、さらにヨーロッパに羽ばたくような選手が出てきたら、予選敗戦も無駄ではなかったと言える日が来るのではないだろうか。