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真夏の夜は、やっぱりプロ野球。
花火とホームランが見所の球場は? 

text by

村瀬秀信

村瀬秀信Hidenobu Murase

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photograph byNaoya Sanuki

posted2010/07/21 11:20

真夏の夜は、やっぱりプロ野球。花火とホームランが見所の球場は?<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

注目の新型花火「左のおかわり」こと西武の坂田遼!

 そんな中、現れた注目の新型花火が「左のおかわり」こと西武の坂田遼。13試合で40打数11安打。そのうち6本が本塁打という火力は本家にも負けていない。本塁打を打てば好物の「ぺヤングソースやきそば超大盛」を食べるという新星は、この夏、どこまでぺヤング数を伸ばせるかに注目が集まる。

 同じ西武では先日、フェルナンデスが出戻り復帰し、6試合で2本と往年の火力を彷彿とさせる順調な出足。オリックスでもセギノールが出戻り復帰。BCリーグから獲得し、選手登録後にいきなり一発打ち上げたカラバイヨなど、未知の外国産花火の力も楽しみだ。

 球場別では海からの強風が名物のマリンスタジアムが、打ち上げが最も楽しめる球場だろう。チームトップの打ち上げ数を誇る、韓国製の大玉・金泰均の花火が上がれば、ハンバーガーが安くなるオマケつき。投手陣では両リーグ最多の被本塁打24本と、パの2位であるオリックスの山本省吾に10本差をつけて独走するエース成瀬、28イニングで7発を上げたコーリー、“職人の街”横浜から来た吉見の仕事ぶりにも注目したい。

花火とホームランにみる“諸行無常”を味わうべし。

 以上、ざっと駆け足でお送りした2010年度の野球場花火情報。

 決してホームラン至上主義というわけではないのだが、振り返ってみれば、子供時代に観たプロ野球の思い出は、ほとんどが夏休みに観たホームランだったりする。

 花火もホームランも、一発で散る儚さ、侘しさ、美しさは、同じ。その一瞬に集約されたゴージャスで暴力的で諸行無常な感情がいつまでも心に残ってしまうのだろう。

 とどのつまり、そんな花火が乱れ飛ぶこの季節の野球場はサイコーなのである。夏の花火を観に球場へ出かけてみては如何か。

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