なでしこジャパンPRESSBACK NUMBER
期待の若手は加戸、中島、長船……。
アルガルベ杯で新なでしこの萌芽が。
text by
河崎三行Sangyo Kawasaki
photograph byAFLO
posted2013/03/16 08:01
アルガルベ杯のノルウェー戦でなでしこジャパンとしてのデビューを飾った加戸。惜しくも0-2で負けたが、そのプレーには将来を期待させるものが。
新生なでしこジャパンへの門戸は、まだ開かれている!
一方、田中美はフル代表での初試合で世界2位のドイツ相手にゴールを挙げるという、派手なデビューを飾った。だがあの得点はありていに言ってしまえば、目の前に転がってきたボールを蹴り込んだだけだ。彼女ならではのポジショニングの嗅覚を働かせて奪った、というものではない。
ただ彼女の場合、国内ならすでにトップレベルで通用する域にあることは、昨シーズンのベレーザでのプレーが証明している。積極的にゴールを狙う姿勢やドリブルセンスは、アルガルベ杯に招集されたFW陣の中でも光っていた。U-19代表活動との兼ね合いで難しい面もあるだろうが、7月の女子東アジア杯あたりでもう一度見てみたいものだ。
当然のことながら、ポルトガルで不本意なプレーに甘んじてしまった選手にしても、名誉挽回の機会はまだ残されている。6月に行なわれるニュージーランド、イングランド、ドイツとの親善試合まで、あと3カ月の猶予があるのだから。
そしてまた、アルガルベ杯出場メンバーに今回選ばれなかった者にも、代表への門戸は開かれている。
要は、佐々木監督に「こいつを代表に呼んでみたい」と思わせるパフォーマンスを披露すればいいだけのこと。
その舞台となるのはもちろん、なでしこリーグだ。
今シーズンの開幕は、3月23日である。