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三冠牝馬がJCをも制覇。
怪物を退け、王座交代なる。
~非凡さ見せつけたジェンティル~ 

text by

片山良三

片山良三Ryozo Katayama

PROFILE

photograph byYuji Takahashi

posted2012/12/08 08:00

三冠牝馬がJCをも制覇。怪物を退け、王座交代なる。~非凡さ見せつけたジェンティル~<Number Web> photograph by Yuji Takahashi

他馬を突き放した2頭の200mに及ぶ併せ馬を制し、ジェンティルドンナ(奥)が新王者に。

 牝馬三冠を成し遂げたばかりのジェンティルドンナ(牝3歳、栗東・石坂正厩舎、父ディープインパクト)が、史上最高とも言われる超豪華メンバーが集結した第32回ジャパンカップ(11月25日、東京、芝2400m、国際GI)を、あっさりと制した。

 3歳の牝馬としては初めての快挙。64年ぶりに牝馬のダービーウィナーとなったウオッカも成し得なかった(4着敗退)難事を、オルフェーヴルという怪物がいるステージでやってのけたのだから、手放しで称賛されていい。

 逃げ馬不在でペースは速くならないと読めるからこそ、どの馬にも難しいレースになった。特に、凱旋門賞に続いて大外枠をあてがわれたオルフェーヴルは、折り合いに格別に気を遣い、前半は馬群の後ろにつけて我慢させるしかなかった。

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