スペインサッカー、美学と不条理BACK NUMBER
昨季の躍動は夢だったのか?
A・ビルバオの悲しいチーム事情。
text by

工藤拓Taku Kudo
photograph byREUTERS/AFLO
posted2012/11/01 10:30

今季まだ本調子でないFWジョレンテと悩める指揮官のビエルサ。
残り半年で、アスレティックは強さを取り戻せるか?
監督というより教師、父親が生徒や息子に説き伏せるようなこの言葉に、選手達が何を感じたのかは分からない。
だが、この演説が行なわれた決勝以降、まだ彼らは自分達のサッカーを取り戻すことができていないことは確かだ。
既に執行部との関係は冷え切ったものとなっているだけに、来季以降のビエルサの続投はまずないだろう。昨季ヨーロッパ中を痺れさせたビエルサのアスレティックは、このまま尻すぼみに終わりを迎えてしまうのか。
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あのサッカーに痺れた一人としては、それではあまりにももったいない気がする。
残された時間は約半年だ。
