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ブラジルに完敗し、宿命の韓国戦へ。
28年ぶりのメダル狙う眞鍋ジャパン。 

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米虫紀子

米虫紀子Noriko Yonemushi

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posted2012/08/11 13:05

ブラジルに完敗し、宿命の韓国戦へ。28年ぶりのメダル狙う眞鍋ジャパン。<Number Web> photograph by Getty Images

眞鍋監督はブラジル戦の敗因として「サーブがあれだけ返されたら試合にならない」と説明。韓国戦に向けては「みんな身長も高いですし、キム・ヨンギョンもかなり1人で点数を取れますから」と敵エースへの警戒を語った。

五輪で日本に対するリベンジを果たしたブラジル。

 眞鍋政義監督は、「最終的にはブラジルのブロックにやられました。かなり日本の攻撃を研究してきているなと感じました」と語る。

 決勝進出を決めた瞬間、ブラジルのジョゼ・ギマラエス監督は跳び上がって喜び、スタッフと抱き合った。選手たちもコートを転げ回ってはしゃいだ。その喜びようを見れば、昨年のワールドカップでストレートで敗れた日本に対して、どれだけ警戒していたかがわかる。

 一方、淡々と引き上げていく日本の選手たちの背中からは、自分たちのやりたいバレーをまったくさせてもらえなかった悔しさがうかがえた。

欧州CLで優勝、得点王にしてMVPのキム・ヨンギュン擁する韓国。

 メダルのチャンスはあと1試合。11日、銅メダルをかけて3位決定戦で韓国と対戦する。

 韓国の大黒柱はキム・ヨンギョン。

 2010-11シーズンまで2年間、日本のV・プレミアリーグのJTに所属し、昨シーズンはトルコリーグでMVPを獲得。欧州チャンピオンズリーグでも優勝し、大会得点王にしてMVPという、今や世界的なエースとなった。今大会は得点ランキングでダントツ1位を走る活躍で、予選ラウンドでブラジル、準々決勝でイタリアを破るなど韓国の快進撃の原動力となっている。

 準決勝のアメリカ戦ではやや疲れが見えたが、非常に気持ちの強い選手だけに、残されたたった一つのメダルをかけた最後の試合となれば、再び闘志に火をつけて向かってくるだろう。

「日本のブロックでは上からやられますから、ディフェンスで頑張らないと」と眞鍋監督。

 また、今大会はミドルブロッカーの2人も好調のため警戒が必要だ。やはり日本はまず攻めのサーブで崩し、先行する展開に持ち込みたい。

【次ページ】 「最後の試合は、すべてを出しきって終わりたい」

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