「みんなと喜び合えたというのが一番嬉しいですね」

　スタメンで出場したマレーシア戦は4－0で勝利。シリアがバーレーンに敗れ、最終戦のバーレーン戦は引き分け以上で最終予選突破を果たすことが可能になった。

――バーレーン戦は、マレーシア戦とは違う気持ちで挑めた？

「かなり（笑）。マレーシア戦の時は、試合前とか緊張して、ソワソワして全然落ち着かなかったけど、バーレーン戦はそんなこともなく、純粋に試合を楽しめました。前半はちょっと苦しかったけど、しっかり我慢して対処はできていたと思う。後半からはスペースも出来て2点リードを奪って、ここ決めたら気持ちいいだろうなって思ってゴールも狙っていたんですけど……。でも、無事勝つことができたし、タカ（扇原貴宏）にアシストも出来たんで良かったです」

――最終予選突破というのは、特別なものがありますか？

「みんなと喜び合えたというのが一番嬉しいですね。自分らの世代は、AFC Ｕ-19選手権の準々決勝で韓国に0－3で負けて、Ｕ-20W杯に出場できなかった。その時からのメンバーは、権ちゃん（権田修一）、永井（謙佑）君、（山本）康祐君ぐらいだけど、試合後、権ちゃんと韓国に負けた時の話とかして、今回、突破できて良かったという話をしましたからね。権ちゃんは、AFC Ｕ-17選手権も予選グループで負けていて、ここまで強い気持ちでやってきた。そういう選手と一緒に予選突破できて良かったです」

レッズでの役割が変わったことに対して、どう考えているのか？

　ロンドンに向けて、選手たちの競争はすでに始まっている。チームメイトであり、ライバルである仲間に打ち勝ち、18名のメンバー枠に入らなければならない。それは、どの世代も経験してきた苛酷な道程である。

――予選と本大会は、別のチームという認識でいる？

「それは、コメントしにくいですね。今まで戦ってきたメンバーは、今のメンバーで行きたいと言うだろうし、自分もそういう気持ちはあります。あとは、関（関塚隆監督）さんが選ぶだけなんで、また選ばれるようにレッズでちゃんとやっていくしかないです」

　レッズでの原口のポジションは、昨年のサイドアタッカーからトップ下へと変更になった。ドリブラーとしてのこだわりを持つ男は、役割が変った現状について、どう考えているのだろうか。

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