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第84回センバツを完全総括!
大阪桐蔭、優勝への階段。
~小関版ベストナインも発表!~
text by
小関順二Junji Koseki
photograph byKyodo News
posted2012/04/06 10:30
悲願のセンバツ初優勝を果たした大阪桐蔭。マウンド上でガッツポーズを作ったエース・藤浪を中心に歓喜の輪をつくった。
独断で選んだ……第84回センバツのベストナイン!!
藤浪はこの日も最速150キロを計測し、1回戦の花巻東戦以降の全試合で大台越えを実現。これは史上初の快挙である。ワインドアップから豪快に腕を振って投げていた藤浪が、私が7回に気づいたときには無走者でもセットポジションで投げていた。150キロ右腕がこれほど細心なピッチングをしたら攻略はなかなか難しい。光星学院はこの春も東北勢初の全国制覇を成し遂げることができなかった。
最後に私が独断で選んだ今センバツのベストナインを紹介する。投手は藤浪以外、次点扱いで4人選んだ。
[投手] 藤浪晋太郎 (大阪桐蔭)……最速153キロ、全試合150キロ越えの超大型右腕
濱田達郎 (愛工大名電)……四隅を突くインサイドワークで翻弄する好左腕
柳裕也 (横浜)……低めの制球力とキレ味鋭い変化球で8強進出の原動力
中村祐太 (関東一2年)……ピンチでは手元で伸びるストレートで打者を圧倒
大谷翔平 (花巻東)……投手でも打者でもドラフト1位はスカウト間の合言葉
[捕手] 田村龍弘 (光星学院)……広角に長打を打つ打撃にディフェンスも格段に進歩
[一塁] 田端良基 (大阪桐蔭)……花巻東・大谷から打った左越えの本塁打が力の証明
[二塁] 木村斗史稀 (愛工大名電)……塁上を疾走する俊足と遊撃も守れる好守に魅力
[三塁] 中野良紀 (愛工大名電2年)……センスいい両打ちの打撃と二塁到達7秒台の俊足
[遊撃] 溝脇隼人 (九州学院)……俊足と遊撃守備は超高校級。川崎宗則2世の呼び声
[外野] 竹内司 (健大高崎)……三塁到達11.19秒はプロでも上位。打撃も超高校級
萩原英之 (九州学院)……スラッガーの素質。捕手寄りのミートで広角に打つ
小野耀平 (智弁学園)……球界が待望する右投右打の強打者・投手でも注目