詳説日本野球研究BACK NUMBER
元プロ野球選手が語る濃密な技術論。
「野球指導者講習会」徹底レポート!
text by
小関順二Junji Koseki
photograph byJunji Koseki
posted2012/02/11 08:01
投手講座を担当した元ヤクルトの右腕エース・川崎憲次郎氏は、基本動作の重要性を丁寧に教えていた
1月20日から千葉・幕張メッセで3日間にわたって行われた、全日本野球会議(事務局・全日本アマチュア野球連盟)の野球指導者講習会に参加した。
初日は工藤公康(元西武など)、栗田聡(ヤクルトフィジカルディレクター、理学療法士)、柏口新二(東京厚生年金病院整形外科部長)各氏によるパネルディスカッション、2日目は元プロ野球選手を中心にした実技講習、3日目は杉浦正則氏(元日本生命監督)が進行役になって進められた江藤省三(慶大監督)、小倉全由(日大三監督)、伊藤修次(千葉英和監督)、大川和正(桐蔭学園中学監督)各氏によるパネルディスカッションなど盛りだくさんの内容で、真剣な目つきでノートをとる約100人のアマチュア野球指導者の姿が印象的だった。
往年のスター選手がアマ指導者たちを実技指導。
とりわけ興味深かったのは、3日目に行われた実技講習。講師役の元プロ野球選手は次の9人だ。
◇川崎憲次郎 (元ヤクルトなど)
◇山本和行 (元阪神)
◇庄司智久 (元ロッテなど)
◇仁志敏久 (元巨人など)
◇駒田徳広 (元巨人など)
◇土屋弘光 (元中日コーチなど)
◇堀幸一 (元ロッテ)
◇大矢明彦 (元横浜監督)
◇千田啓介 (元ロッテなど)
同様の試みは15年以上も前から行われていて、私が最初に取材したのは1996年、阪神タイガースのファーム施設・タイガーデン(鳴尾浜球場)で行われた指導者講習会である。
このときは豊田泰光氏(元西鉄など)などプロ野球経験者が初めて現役の高校生を実技指導したこともあり大きな話題になった。