降格候補がズラリ揃うも、番狂わせも期待できる!?

　新顔のQPR、ノリッジ、スワンジーも揃って降格候補。いずれも、攻撃的スタイルで昇格を果たした監督の功績が評価されて然るべきだが、昨季、良く言えば潔く、悪く言えば守れずに2部にＵターンしたブラックプールの二の舞を恐れる経営陣が、途中でパニックボタンを押さないとも限らない。

　但し、昇格の勢いが残る序盤戦では、例えばスワンジーが、持ち前のパスサッカーでアーセナルからポイントを獲得し、ベンゲルへのプレッシャーを増しても不思議ではない。

　また、来年4月末、残留に必死のQPRが、チェルシーとの西ロンドンダービーで意地を見せ、更に、新監督の下で心機一転のブラックバーンが、アウェイでの最終節チェルシー戦で番狂わせを演じて、ビラスボアスに引導を渡すというシナリオもあり得る。

　観衆を最後まで楽しませることは請合いだが、監督連中は苦痛が絶えない、プレミアの9カ月間がいよいよ始まる。