日本代表、2010年への旅BACK NUMBER

岡田監督も中村俊輔も驚いた!!
結果で示した“FW”本田の存在感。 

text by

二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

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photograph byToshiya Kondo

posted2010/03/04 00:00

岡田監督も中村俊輔も驚いた!! 結果で示した“FW”本田の存在感。<Number Web> photograph by Toshiya Kondo

岡田監督も中村俊輔も驚いた!! 結果で示した“FW”本田の存在感。

 「フォワード本田」という岡田ジャパン起死回生のピース。

 前述の指揮官の発言から鑑みても、最終テストに合格点は与えられたのではないか。フィジカルの強さやゴールに対する貪欲な姿勢のみならず、臨機応変なプレー、組織力をプラスにする適応力もアピールできた。スピードに物足りなさは残るとはいえ、W杯で世界と戦うための武器となることを証明してみせた。スーパーサブとしてではなく、90分間プレーできたことも本田にとっては収穫。あとはCSKAモスクワで己を磨き、アピールを続けていくことが大切になる。

「まだまだ俊さんからのパスが少ないと思うし、それは俺の引き出しに原因があると思う。オカが裏でもらったような動き出しをね、僕もするべきかなと思う」と本田自身、プレーに満足しているわけではない。世界の強豪が相手だったら、という意識を彼から強く感じることができる。

 玉田圭司や大久保嘉人たちにも、本田の活躍は十分に刺激になったはずだ。「フォワード本田」というピースが岡田ジャパンにもたらした効果は、とてつもなく大きい。

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