プレミアリーグの時間BACK NUMBER
W杯グループに恵まれたイングランド。
2018年のW杯招致には大苦戦中。
text by
山中忍Shinobu Yamanaka
photograph byAction Images/AFLO
posted2009/12/14 10:30
南アフリカのケープタウンで行われた抽選会に、イングランドからはベッカムが“参戦”。今後、2018年W杯招致への切り札となるか?
楽勝ムードに浮かれていると足下をすくわれかねない。
イングランドは、1966年に開催国となったきりの「母国」にW杯が戻ってくるのは当然などと高を括っていると、同様のスタンスで誘致に失敗した前回大会の二の舞に終わる。
組み合わせに恵まれた2010年W杯も、どこまで行けるかはやってみなければ分からない。
PK戦の弱さで有名なイングランドには、抽選会直後のプレミア15節で凶兆が見られた。エバートン対トッテナム戦で、イングランド代表FWで今季好調なジャーメイン・デフォーが、Cグループに同居する米国代表GKのティム・ハワードに難なくPKを止められたのだ。44年ぶりの優勝であれ、52年ぶりの母国開催であれ、W杯を巡るイングランドの戦いに「楽勝」はあり得ない。