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“松井秀喜株”急上昇中!!
噂される移籍先のチームとは?
text by
生島淳Jun Ikushima
photograph byGetty Images
posted2009/10/15 11:30
最近の大活躍にも関わらずスタメン起用が少ない状況が、松井の移籍説をより現実的にさせている
松井は来シーズン何色のヘルメットをかぶるのか?
さて、来季の松井はどうなるのか? プレーオフでの活躍が変動要素になるが、ヤンキース残留の可能性は――現時点では10%にも満たないと思われる。
来季のヤンキースの構想ではアレックス・ロドリゲスとホルヘ・ポサダをDHで使いたい。そうなると外野が守れないと思われている松井の居場所が見つけられない。
しかし興味を示す球団は必ずある。契約を有利に運ぶためには、松井はレフトを守れることを証明する必要があるが、そうすればアメリカン・リーグだけでなく、ナショナル・リーグの球団も松井に興味を示すだろう。
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目下、松井を考慮に入れていると思われる球団は数球団。ヤンキース・ファンにとっては「許せない!」と思うであろう、レッドソックスも候補の一つだ。
なんといってもオルティスより費用対効果がいい。そしてレッドソックスは松井を左翼で欲しがっている。現在はジェイソン・ベイが先発で出ているが、守備に難がある。松井はこれまでもグリーン・モンスターを相手に無難な守備を見せているので、松井が嫌がらなければ交渉が進む可能性は十分にある。
イチローと松井の両雄は並び立たないだろうが……。
実はマリナーズも喉から手が出るほど、松井が欲しいはずだ。本拠地のセーフコ・フィールドは左翼よりも右翼が狭く、左打者が圧倒的に有利な球場だからだ。
日本人のファンはきっと、イチローと松井の共演を見てみたいと思うが、実際には「両雄並び立たず」。おそらく松井はマリナーズ移籍には興味を示さないだろう。
そのほかではエンジェルス、ジャイアンツ(トウキョウではないよ、サンフランシスコ)なども獲得を考えるのではないか。貧打に悩むジャイアンツなどは、喉から手が出るほど欲しいだろう。
日本人の感覚では、松井ほどの選手が移籍するのはどうも納得がいかないかもしれない。しかしこれがメジャーリーグのビジネスの一部なのだ。
というわけで、松井を考慮している球団を見ると、やっぱり紺、黒のヘルメットが多い。それはそれで安心感があるが、大穴で「赤」もあるかも。ロサンゼルス近郊の球団で。