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1勝4敗だが進歩も見えたカーワン・ジャパン。
text by
村上晃一Koichi Murakami
posted2007/07/12 00:00
カーワン・ジャパンの真価が問われたパシフィック・ネーションズカップが終わった。格上の5チームと戦い、1勝4敗。9月開幕のラグビーワールドカップ(W杯)での飛躍を期すチームの戦績としては心もとないが、ジョン・カーワンヘッドコーチ(HC)は言った。
「ポジティブな要素の多い大会でした。ターゲットに的確に向かっているのは間違いありません」
強化の足取りは確かに見えた。5月26日のフィジー戦では、素速く前に出る組織防御が機能し、スクラム、ラインアウトも安定。前半を15−3とリードする。ところが、後半立ち上がりのミスから簡単にトライを許し、大黒柱のNO8箕内拓郎キャプテンが負傷退場すると浮き足だって組織は崩壊。精神的脆さを露呈した。