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W杯には2チームで。JKの決断の行方は?
text by
大友信彦Nobuhiko Otomo
photograph byShinsuke Ida
posted2007/06/28 00:00
すべての試合に勝ちに行くべきか、勝ちを狙える相手に照準を絞るべきか。W杯に臨むラグビー日本代表をめぐる、古くて新しい命題である。
4年前の豪州W杯で、日本代表は現地のファンから「ブレイブ・ブロッサムズ」と賞賛された。それは、世界ラグビーのビッグネームであるスコットランドとフランスに猛タックルで挑み、肉薄した姿が見る者の胸を打ったからだ。だが日本の日程は試合を重ねるごとに間隔が短くなり、逆に相手は休養十分。フィジーとアメリカに対し、ハンディをはねのけ勝利する力は残っていなかった。
では、強敵には主力を温存し、勝てそうな相手に戦力を集中すべきだったのか?答えは「否」だろう。フランスやスコットランドと戦うからこそ世界は日本に関心を抱く。決勝ラウンド進出が消えた後で、非トップ国同士の試合で勝利しても、世界に記憶されるのは強豪国に無抵抗で蹂躙される様だけだ。