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【動画】「陸上を辞めたいって…」学法石川・増子陽太が語る“苦しんだ18歳の夏”と都大路優勝…早大でも「間違いながら走りたい」の深い意味とは?《徹底解剖①》
NumberPREMIERでは「ガクセキ」の愛称で知られる学法石川を徹底解剖。近日中に松田和宏監督の動画インタビューも公開予定だ。
「4区です。やはり鈴木琉胤さんの記録を更新したいと思っているので」
学法石川高校での卒業式を終えた翌日、取材に応じてくれた増子陽太はこう言いきった。質問はもちろん「早稲田大学に入って、箱根駅伝で走りたい区間は?」だ。

「4区」という部分は納得できた。増子が名前をあげた鈴木琉胤が今年の大会でルーキーながら区間賞を獲得した区間であり、増子もまた鈴木同様にラストスパート勝負というよりも自分でレースを作り、しっかり単独でハイペースを維持できるタイプだからだ。
だが、「鈴木琉胤さんの記録を更新したい」には驚かされた。鈴木のタイムは、60分1秒。これは区間歴代2位のタイムであり、区間記録のイェゴン・ヴィンセント(東京国際大→Honda)に1秒と迫り、太田蒼生(青山学院大→GMOインターネットグループ)の持っていた日本人最高記録を大幅に更新する凄まじいタイムだ。今年も黒田朝日の5区での神レベルの激走がなければもっと注目を集めていたに違いない。
だが、世代No.1ランナーは飄々と語る。
「1㎞2分52秒のペースかって。もちろん簡単な記録じゃないですけど、いけるんじゃないかなと。鈴木選手の背中を目指して大学でも頑張っていきたいです」
増子は、全国高校駅伝1区で、鈴木の持っていた日本人最高記録を更新している。だからこそ、その発言は確固たる自信に裏付けされており、決して傲慢には聞こえなかった。

今回のインタビューでは、何度か増子の言葉に驚かされた場面があったのだが、そのひとつがシューズへの感覚を語ってくれたときのこと。都大路ではNIKEの厚底レーシングシューズの中でも、トラックで使うスパイクに近い感覚を得られる「ストリークフライ2」を選び(少数派だ)、普段のジョグで最も使っているシューズもボメロの最新作18ではなく、ひとつ前の「17」。独特のこだわりがある。
「自分のリズムをつくるために『靴に走らされたくない』という思いがあります。自分で接地をして、自分で蹴りだすことを意識していきたいので、厚底すぎない反発感があるシューズが好きです」
そしてレースではシューズを「真下で潰す」ことを意識しているという。どういうことか。
「踏ん張る時に、最も負荷がかかるポイントを身体の真下にするイメージを持っています。接地を単純化するというか、あまり多くの動きをいれないことを意識しています。本当に感覚的な話になってしまいますが、靴のカーボンプレートの形状に自分の接地を合わせることも意識しています。1 回履いてみて合わないと思っても、走り方を修正したら、しっくりくると思ったことは何回もある。スパイクの『ドラゴンフライ エリート』を履いた時もそうだったので、シューズに合わせることが大事かな、と」
ここまで自分の足、設置、そしてシューズへの感覚を言語化できる選手は、なかなかいない。まして高校生では稀だろう。これについて増子はこう語っていた。
「自分は気持ちが強いわけでもないですし、誰よりもスピードがあるわけではないんです。『感覚』を極め用としたことで、ここまでやってこられたと思っています。 足裏だけではなく、身体の動き全体に対してや、コンディションチェックなど、感覚を大切にするように心掛けています」
高校生離れした、という形容詞が陳腐に感じるほど、ランナーとしての感覚を研ぎ澄ませている増子。動画のインタビューでは、昨夏にインターハイ出場を逃した時期の苦しさや、YouTubeのコメント欄で見つけた「希望」、その時期に貧血を乗り越えるために取り入れた「ファスティング」など多くのことを語ってくれている。

3年夏の苦しみと挫折「あの時期があったから」
この他に、動画インタビューでは以下のトピックについても語っている。
- 卒業式で仲間と話をしたこと
- 都大路1区の苦しい場面「脳裏に浮かんだ」ある先輩の顔
- Wエースと言われた栗村凌は仲間? ライバル?
- ロードではなく「砂のサーフェス」で走るメリット
- フォームにおける「伸びしろ」は?
- 3年夏の苦しみと挫折「あの時期があったから」
- 「けっこう使ってます」チャットGPTの存在
- 増子、本田桜二郎、新妻遼己…カラオケがうまいのは?
- 早大での目標は「12分台」と●●●
- 「間違いながら陸上をしていきたい」真意
今後、大学駅伝シーンはもちろんのこと、日本の長距離界を沸かせてくれそうな逸材は、その思考法も柔軟で自分の中に大いなる伸びしろを見出している。増子陽太の現在地がわかる33分のインタビュー、お楽しみください。(3月2日取材)

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