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【動画】「人生を捧げたい」“野球エリート”佐藤秀栄をコーチに誘った“恩師”の存在と選手に伝える原口文仁、杉谷拳士ら仲間たちの“帝京魂”「前田監督の熱量が全て」《インタビュー②》

2026/03/17
 令和になって高校野球が大きく変わってきた。その象徴が投手分業制を敷いた仙台育英や、坊主ではない球児たちが躍動した慶応高校の甲子園制覇だろう。ただ、変化しているのは目に付きやすいチームばかりではない。NumberPREMIERの動画インタビューによる連載「高校野球 シン・組織論」では、強豪校などいわゆる主役、そして新興校や公立校など脇役として高校野球を変革していこうとする高校を徹底取材していく。
 シリーズ3回目に登場するのは、15年ぶりに甲子園出場を果たした名門・帝京高校。恩と熱意を胸に、アマチュアエリートならではの「野球IQ」を浸透させる佐藤秀栄コーチに話を聞いた。《金田優哉監督細田悠貴コーチ池田大和主将仁禮パスカルジュニア投手の動画インタビューも公開中です》

 高校は帝京で腕を磨き、大学は東洋大で全国の手練れたちと切磋琢磨した。そして社会人野球のTDKは「会社のために」と1球への情熱を思い出させてくれた。

 野球のエリートコースを歩んできたからこそ、佐藤秀栄にはわかることがある。

「ひとつのことに熱を持って何かをするって、高校野球以外ではないのかな、と」

 TDK時代に恩師の前田三夫前監督からコーチに誘われた。光栄だった。名選手が多く輩出してきた帝京で指導者にと、自分に声をかけてくれた──。本音を言えば、社会人野球に未練がなかったわけではない。それでも「人生を捧げたい」と思えた。

 指導者となった佐藤は、Bチームを育成する傍ら全体では守備・走塁を教える。「強打」で知られる帝京ではあるが、この再現性を体現できるひとつの背景に、走塁がある。

 佐藤は「これも前田監督がこだわっていた部分」なのだと解説する。

「常に得点圏の形を作るために脚を絡める。ピッチャーはランナーを溜めたくないので、厳しいコースへ投げづらくなるから甘いボールが来ることが増える。そこをしっかり打ち返し、得点に繋げるわけです」

 佐藤はこのような根拠を説きながら「野球IQの向上に結び付く」と、選手の育成過程において走塁意識を浸透させていく。

Genki Taguchi
Genki Taguchi

 技術だけではない。帝京に連綿と受け継がれるマインドも、佐藤は注入している。

 帝京時代の佐藤の前後にはプロ野球へ進んだ選手が多い。同級生では原口文仁(元・阪神)。2学年上には中村晃(ソフトバンク)、1学年上には杉谷拳士(元・日本ハム)、1学年下には山崎康晃(DeNA)らがいた。彼らがいかに自己研鑽してきたかを説きながら、選手に「自分にもできるんだ」という自己効力感を与えている。

 だからこそ佐藤は、チームに一切の妥協をも許さない。「日本一」を掲げ臨んだ昨秋、東京を制したことは大いに評価する。だが、明治神宮大会の山梨学院との初戦では、リードしながら終盤のミスが響いて敗れた。

「あの試合を覚えていて、今もグラウンドで体現できている選手はどれだけいるのか? 正直、少ないと思います。そういうようなことを自分は伝えるようにしています」

 後輩たちが15年ぶりの甲子園出場を成し遂げてもなお「このままでいいのか!」と尻を叩く。佐藤には帝京の原点が息づいている。

「前田監督は伝えてくれていたので、その熱量が全てだと思います」

Yuki Suenaga
Yuki Suenaga

 動画では以下のような話題についても語っています。

  • 「人生を捧げたい」と母校の指導者に
  • 「甲子園」は最終的なゴールではない
  • 「強打」の裏付けを生み出す走塁技術
  • 杉谷拳士はなぜプロ野球選手になれたのか
  • センバツをこれからの未来に生かしてもらいたい
  • アマチュア野球のエリート街道を歩んで

 帝京のキャプテンとして甲子園に出場し、多くの名選手とプレーしてきた佐藤秀栄コーチがチームに注入する伝統とは。約25分間の動画インタビューを是非ご覧ください。(2月20日取材)

※動画配信画面は、NumberPREMIERにご入会いただき、ログインすると本ページ上部に表示されます。

 

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photograph by Yuki Suenaga

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