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【動画】「こんなにガチでくるんや!」滋賀学園の応援団長・松田虎太朗が衝撃を受けた“名物応援”の迫力と芽生えたプライド「悔いのある姿は見せません」《インタビュー③》

2026/03/23
 令和になって高校野球が大きく変わってきた。その象徴が投手分業制を敷いた仙台育英や、坊主ではない球児たちが躍動した慶応高校の甲子園制覇だろう。ただ、変化しているのは目に付きやすいチームばかりではない。NumberPREMIERの動画インタビューによる連載「高校野球 シン・組織論」では、強豪校などいわゆる主役、そして新興校や公立校など脇役として高校野球を変革していこうとする高校を徹底取材していく。
 シリーズ4回目に登場するのは、近年、近畿地区の勢力図を塗り替えつつある滋賀学園。選手たちの大きな推進力となっている〝名物応援〟を統率する新旧の応援団長、荒井浩志さんと松田虎太朗選手に話を聞いた。《山口達也監督藤川倖生主将の動画インタビューも公開中です》

 2025年のセンバツ。滋賀学園の〝名物応援〟である創作ダンスを統率していたのは、新2年生の松田虎太朗だった。

 チームは初戦で浦和実に敗れたが、下級生の応援団長の目には今もあの光景が焼き付く。

「注目されているなって。応援していても前にカメラがいっぱいで」

 甲子園に爪痕を残した。だが、松田の2学年上で前応援団長だった荒井浩志は、「まだまだっす」と物足りなさを口にする。

 16年から始まる滋賀学園の伝統。応援に新たなスパイスを加え、名物を盤石にした男だからこそ後輩への注文も多くなるのだ。

 三重県出身の荒井は「レベルの高い近畿で野球をしたい」と、中学時代の先輩のあとを追って滋賀学園に入学した。最上級生となった2年秋にベンチ入りできず涙したが、「自分がやるべきことはチームの勝利のために応援することだ」と、応援団長に志願した。

 メンバー外となった悔しさを押し殺し、全力でダンスする。奈良の橿原ボーイズで長距離砲として鳴らしていた松田は、滋賀学園に入学して先輩たちが本気で応援する姿に衝撃を受け、目を丸くしたという。

「『スタンドでこんなにガチでくるんや!』って。強い印象がありました」

2024年夏の甲子園の滋賀学園応援スタンド ©Hideki Sugiyama
2024年夏の甲子園の滋賀学園応援スタンド ©Hideki Sugiyama

 〝ガチ〟の応援が加速したのが、24年の夏である。甲子園から新たに採用した『メガロバニア』と『A列車で行こう』。荒井団長の「全力でやって、球場を巻き込もう」の号令のもと、このチャンステーマを大会で初披露すると、瞬く間にSNSを中心にバズった。

 反響はすさまじく、故に「こんなことのために野球をやってきたのか」といった声に荒井は落胆する。それでも、副団長の前川大翔(ひろと)らの「チームの勝利のために俺らはやってるやん」という言葉が支えとなり、顔を上げることができた。

 チームはベスト8。プレーする選手の大きな推進力となった応援団は、荒井から松田へと受け継がれた。上級生のほとんどがベンチ入りメンバーとなったことで、「悔しかったですけど、私情を挟んでチームに迷惑をかけるのは違う」と24年の秋から大役を担った。

 荒井から「恥を捨てろ」と覚悟を注入され、前川からは「オモクソやれ!」と激励された応援団長は、スタンドでは名物に徹した。

 センバツでは惜しくもベンチ入りを逃したが、松田の精神は実に逞しい。

「しっかりやり切ったなかでの応援団長なんで。悔いのある姿は甲子園で見せません!」

1年時は学年キャプテンも務めた松田選手 ©Nanae Suzuki
1年時は学年キャプテンも務めた松田選手 ©Nanae Suzuki

 動画では以下のような話題についても語っています。

  • 先輩に憧れて選んだ滋賀学園
  • 〝名物応援〟との出会い
  • 〝元応援団長〟が語る2024年の夏
  • 応援団長を志願した理由
  • 支えになった先輩からの言葉
  • 応援団長としての覚悟と葛藤

 滋賀学園の新たな応援スタイルを築いた荒井浩志さん、先輩からバトンを継いだ松田虎太朗選手。新旧応援団長が語った、約30分間の動画インタビューを是非ご覧ください。(2025年12月8日取材)

※動画配信画面は、NumberPREMIERにご入会いただき、ログインすると本ページ上部に表示されます。

 

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photograph by Nanae Suzuki

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