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【動画】「本当にびっくり…自分にできるのか?」横浜高校・阿部葉太が語る、異例の“2年生主将”に抜擢されてからの1年間「横浜だから強いんだ、勝てるんだって」《インタビュー特集②》
NumberPREMIERの動画インタビューによる新連載「高校野球 シン・組織論」では、強豪校などいわゆる主役、そして新興校や公立校など脇役として高校野球を変革していこうとする高校を徹底取材していく。記念すべき1回目に登場するのは、今春のセンバツを制した横浜高校だ。名門では異例となる2年時からキャプテンを務める阿部葉太選手に話を聞いた。《村田浩明監督の動画インタビューは公開中。近日中にエース・奥村頼人投手の動画インタビューも公開します》
垂直に構えたバットを、全身を使ってノーステップで振り抜く。
横浜の中軸を担う阿部葉太は、1年生の冬からドジャースの大谷翔平を参考にバッティングフォームを築き上げてきた。
「次元の違うところで野球をやっていると思うんですけど、少しでも近づけたらな、と」
大谷へのリスペクトを打ち出す阿部は、今年のセンバツで鍛錬の成果を示した。沖縄尚学との2回戦でホームランを放つなど、大会5試合で打率4割5分5厘、1ホームラン、10打点。横浜打線の主役となり、チームをセンバツ制覇へと導いた。
「全国屈指」との呼び声も高い強打者だが、中学までは「チャンスで全く打てなくて」と、未熟だった頃の自分を振り返る。そして、横浜で心身ともに磨いたことで、現在の逞しさを手に入れたと言い切る。
愛知県出身の阿部は、もともと地元の強豪校で野球をするのだろうと、漠然と進路を考えていた。しかし、豊橋ボーイズから横浜へ進んだ先輩から話を聞くうちに、気持ちが固まったのだという。阿部は横浜での成長の源として、真っ先に監督である村田浩明の名を挙げる。
「監督さんは本当に、野球だけじゃなく私生活の面でもひとつのミスも逃さずに、一番指導してくださる方だなと思います」

1年生ながら夏の大会では5番バッターを任され、早くも横浜の主力となっていた阿部の大きな転機は、2年生の5月に訪れる。
「本当にびっくりというか。『自分にできるのかな?』って最初は思いました」
阿部はキャプテンに任命されたのだ。横浜野球部の歴史でも異例の抜擢ではあったが、高校時代に自身もキャプテンを務めた村田監督が、決断の意図を明かす。
「阿部には『甲子園で全国制覇したい。そのためなら周りから何を言われようと僕が全部やります』という強い気持ちがあったので。『阿部がキャプテンをやったほうが、チームがうまく循環するな』と思い、決断しました」
2年生キャプテンがチームを率いた夏。横浜は決勝で敗れ、2年連続で甲子園出場を逃した。神奈川県が全国有数の激戦区とはいえ、当時、5度の日本一を誇っていた横浜からすれば、屈辱ともいえる敗戦だった。
新チームが始動し、キャプテンを継続することになった阿部が当時の感情を口にする。
「最後までやり切れないっていう課題が出てしまって……」
「横浜だから強いんだ、勝てるんだなって実感」
負けたくない。
退路を断つために、チームは練習から「やり切る」ことを鉄則とし、私生活の面も改めるようになった。阿部たちが「負けない覚悟」を固められたのは、それらを指導者が選手以上に率先して実行に移していたことだった。
「指導者の方たちが変わってくださることで、選手たちも納得して動けるというか。本当にすごいなと思いました」
選手への模範を示す監督の村田が、先頭に立って「負けない」意志を掲げる。

「横浜1強」。
監督がチームに根付かせたスローガンによって、横浜は秋の公式戦を全勝してセンバツ出場を果たし、そして頂点に立った。絶対的な支柱としてチームを牽引する阿部は、横浜での成長について「人間的な部分」が大きいと語った。
「横浜だから強いんだ、勝てるんだなって実感する部分はあります」
激戦区・神奈川で苦しみながら掴み取った甲子園への切符。春夏連覇の偉業に向けて、集大成の夏を迎える。
少し意外な「好きな著名人」は?
動画では以下のような話題についても語っています。
- 進路に影響を与えた「先輩からの言葉」とは?
- 村田監督の「知られざる素顔」
- 「横浜のキャプテン」という役割の重み
- 連勝が止まった際に感じたこと
- 少し意外な「好きな著名人」
- チャンスでのマインドセット
1年生から主力。2年生からキャプテンを務める阿部選手は、今年の夏も「3番・センター」としてチームを引っ張ります。約20分間の動画インタビューを是非ご覧ください。
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