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【動画】「泥臭さが自分たちに足りない」柴田大地が語る“キツい”夏合宿、サンショーと駅伝の両立、そして勝負シューズ哲学「アルファフライ3になって…」《徹底解剖:中央大学2025③》
大学駅伝に挑む注目選手たちに動画でインタビューする「徹底解剖」シリーズに中央大学・柴田大地選手が登場。藤原正和監督が粒ぞろいの3年生の中でも、今季の成長を高く評価しているのが柴田選手です。笑顔が輝き、人懐っこい関西弁、そして陽性の雰囲気をまとうサンショーランナーにじっくりお話をうかがいました。
NumberPREMIERでは今季の中央大学を徹底解剖。藤原正和監督、吉居駿恭選手に加えて、岡田開成選手(2年)の動画インタビューも近日中に公開します。
今季の中央大学の中で、明るい雰囲気を作り出しているのは3年生のように見えた。そして、その輪の中心にいるのが柴田大地だ。
「(自分が)ムードメーカーですか? 佐野さん(拓実、前駅伝主将)が卒業されて、小・中・高・大とずっと同じところを通ってきた僕に、その役が回ってきたみたいな感じに近いのかな。別に僕が雰囲気を作っているわけじゃないって思っています」
そう謙遜しつつも、京都出身の柴田は笑顔を絶やすことなく、関西弁を織り交ぜながらインタビューに応えてくれた。

1年目に箱根駅伝に出場している柴田は、トラックでは3000m障害が専門。昨年の日本選手権では日本学生歴代2位の8分24秒68の好記録で2位に入ったが、シーズン後半は3000m障害と駅伝を高いレベルで両立させることに悪戦苦闘していた。
「去年は両立の難しさを一番感じました。駅伝も僕は好きなので走りたかったんですけど、前半戦であれだけ試合に出た分、距離を減らしていたので、夏合宿から本隊に合流しますと言っても、土俵が違ったって去年は感じましたね」
今夏は、そんな昨季の反省も踏まえて、駅伝でチームの戦力になるために土台づくりに取り組んだ。
「他の日本でサンショー(3000m障害)をやっている選手よりも、ボリュームとしては走っていると思っています。駅伝だけのためじゃなく、来年のトラックにも繋がると思って取り組んでいます」

インタビュー前の雑談、柴田は「シューズが捨てられないんです」と苦笑した。レースはもちろん、練習でも履き分けているため、寮の部屋はシューズがかなりの部分を占めているという。蔵王合宿でも何世代か前のNIKEのシューズを履いているシーンもあった。
そんな柴田が現在、レースで着用しているのがNIKEアルファフライ3だ。
「もともと自分はヴェイパーフライを履いていて、アルファフライは『うまく走れる人が履いたら速くなる』というイメージだったので敬遠していたのですが、アルファフライ3になって、以前よりも万人向けのシューズになったこともあり、自分の感覚に合ったのだと思います」
ただ、履くのはあくまでレースだけだという。
「気持ちの部分が大きいですね。自分は練習で強いタイプではなく、手を抜いているわけではないけどキツくて離れてしまうことがある。その中で『試合ではアルファフライ3を残している』という心の余裕を持つことが大切で。練習の結果で一喜一憂しなくなり、『本番では必ず走れる』というマインドにつながるのかなと考えています」
東京世界陸上を目指した中で得たもの
動画では、以下のようなトピックについて触れています。
- 上り10㎞タイムトライアルで感じた「溜池さんの強さ」
- 「泥臭さが足りてない」夏合宿で求められた意識
- 東京世界陸上を目指した中で得たものは?
- 高校の先輩・三浦龍司のサンショーにおける凄さ
- 「学生記録を狙うと言いやすくなりました」の真意
- ランナーとしての自己分析「オールラウンダーに近い」の理由
- 駅伝ランナーとしての強みは「レース勘」と…
- 「仲間に安心感を与えてくれた」憧れる中大の先輩は?
力強さを取り戻した柴田は、昨季の分まで今季の駅伝シーズンで活躍を見せてくれそう。自称「オールラウンダー」がどの区間に起用され、どんな走りを見せるかにも注目だ。(8月20日取材)
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