「今回の箱根駅伝、自分が走れないことはある程度納得していたのですが、それよりも直前になって梅崎(蓮)が走れないことの方が衝撃が大きかったです」
最後の箱根駅伝を終えた今、天才ランナーは何を語るのか。一番印象に残った場面を尋ねると、石田はこう語ってくれました。
「梅崎は寡黙なタイプなので口にはしませんが、相当思うところはあったはずです。同級生として4年間、彼の走りを見ていたので、そのことがショックというか」

自分自身の4年間を振り返ってもらった時に出てきたのが「本音で言っちゃえば、自分は箱根駅伝に向いていなかったかもしれません」という言葉でした。これを聞いたときは衝撃を受けました。どういうことなのか。「距離」、「いい時の走りのイメージ」、「ランナーとしての自分のタイプ」などをキーワードにしてしっかりと解説をしてくれたのですが、その言葉を聞いていると、天性の才能を持つランナーだからこそ抱えた苦悩と、長距離走の奥深さ、難しさを感じることができました。
そしてそういった苦い思い出を語りながらも、しっかり実業団でどのように活躍をしたいかのビジョンを持っているところが、石田選手の芯の強さなのでしょう。
動画では、他にも以下の話題についても話をしてもらっています。
- 付き添いをしていた3区・迎選手にかけた言葉
- 激戦を制したアンカー薄根選手から聞いた本音
- 東洋大学の「粘り」はどこから生まれるのか
- 自分たちの思いを背負って走った後輩たちへのメッセージ
- 自分同様に高校記録保持者だった順大・吉岡選手への思い
- 4年間で一番「楽しかった」という昨年夏の思い出
- 進路にSUBARUを選んだ「群馬」以外の理由
- 動画の最後で語った「社会人としての青春」とは?
石田選手は、思い出したくないシーンのことでも、こちらの質問をしっかり受け止め、自分の中にある言葉を真摯に探して、答えてくれました。「苦しんだ」では片付けてはいけない、4年間の起伏に富んだ陸上人生。それを振り返ったまっすぐな姿勢を、ぜひ動画でご覧ください。(1月21日取材)

動画配信画面は、NumberPREMIERにご入会いただき、ログインすると本ページ上部に表示されます。
プラン紹介
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