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「いつも『隊長』って呼ばれていました」クライミング期待の16歳・小田菜摘が“ヤンヤに勝つ可能性”とは?

2024/06/26
国内ユースカテゴリーでは5連覇した小田菜摘

「あかんなあ……」

 4月14日、中国で行われたリードW杯第1戦決勝。競技を終えた小田菜摘は壁を見上げ、心の中で呟いた。視線の先で東京五輪金メダリストのヤンヤ・ガンブレットがただ一人完登を決めていた。

「ヤンヤはなんかもう強すぎて勝てる気がしませんでした。それより自分の実力を出し切れなかったのが悔しかったです」

 16歳の小田は初めて出場したシニアの国際大会を振り返ってそう語った。

 小田のホームジムは大阪府堺市にあるナカガイクライミングジム。幼少期から彼女を知るオーナーの中貝次郎は日本代表のコーチも務める。

「彼女がうちのジムに通い始めたのは5歳くらいのときでした。とてもやんちゃな子でね、外の岩場に行くときは絶対に先頭を歩いているんですよ。だからいつも『隊長』って呼ばれていました」

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photograph by Tamami Tsukui

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