2023年を振り返り、輝きを放ったアスリートに思いを巡らしたとき、外すわけにはいかない1人がスポーツクライミングの安楽宙斗だ。'23年4月、東京・八王子で行われたボルダーのW杯で初めてシニアの国際大会に出場し、いきなり5位入賞。ユース時代から将来を嘱望されていた新星が、鮮烈なデビューで世界を驚かせた。
以降、安楽はボルダーとリード計12戦のW杯に出場し、10戦で決勝に進出するなど、安定して上位の成績を残し続ける。結果、W杯史上で初めて両種目同時に年間総合優勝という快挙を成し遂げた。
そして11月のパリ五輪アジア大陸予選ではボルダーもリードもただ一人すべての課題を完登。200点満点中199.7点を記録するという圧倒的な強さで、見事日本代表の座を射止めた。
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photograph by KYODO