#1103

記事を
ブックマークする

「パリよ、よくやり切った!」松岡修造が現地取材で得たパリ五輪の“新しさ”とは?「そこに“人生の敗者”は存在しない」

2024/09/09

 パリでは、連日心に響くシーンと出会うことができた。今回はその中から3つに絞って、僕が感じたオリンピックを伝えたい。

強烈な雨の中の開会式に「パリよ、よくやり切った」

 まずは革新的な開会式。これまでにない斬新な演出の数々。中でも選手達が船に乗り、セーヌ川を6kmにわたってパレードする姿は圧巻だった。

 スタジアム外での開会式という前例のない試みに、街は警察、憲兵隊、軍隊で埋め尽くされていた。僕は開会式中継のため、エッフェル塔近くのトロカデロ広場に設けられた特設会場にいたが、警備のため、始まる6時間前には会場に入らなければならなかった。

 ただ、僕が最も心配していたのは雨だ。今回、簡易のスタジオ席は吹きさらしの状態。前日のメディアミーティングに出席したスタッフによると、「もし開会式で雨が降った場合はどうするのか?」という質問に、大会側は「雨は考えていません」と、なんともフランスらしい答えを返したという。しかし、当日は強烈な雨が降り続けた。

特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Tamon Matsuzono

0

0

0

前記事 次記事