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《初対談》大八木弘明と大迫傑が語り合った“陸上偏差値”「最近の選手はすごくいい子で…」「65歳になって大人になった(笑)」

2024/01/03
駒澤大学の道環寮で初めて対談をした大八木弘明総監督と大迫傑選手
箱根駅伝から世界へ――。創設者・金栗四三が掲げた理念であり、100回を迎える現在も続くテーマでもある。箱根路から世界の舞台へ走り出したふたりの先駆者が語る「その先」への道標。

――おふたりはきちんとお話しされるのは、これが初めてということで、まずはお互いの印象を教えていただけますでしょうか?

大迫 高校時代、大八木さんが佐久長聖高校まで来てくださって、駒澤大学にお誘いいただいたのは覚えています。

大八木 そうだったか? ただ、当時から大迫くんはスピードとバネがあって、すごく良いものを持っていると思っていましたね。大学時代はスピードを磨いて、いずれはマラソンに行く。そこからが勝負だと思っていたし、大学卒業後も自分の信念を貫き通すメンタルの強さを感じていましたね。

大迫 僕は皆さんが知っている姿と同じかと。メガホンじゃなくて拡声器で活を入れていて、「わぁ、今日もすごいな〜」みたいな(笑)。それにしても最近の駒大は、先日の八王子ロングディスタンスを見ても、シンプルに強いですよね。「速いから強い」のではなくて「強いから記録が出た」と思わせる選手が多い気がします。

大八木 やっぱり強さは必要です。大迫くんもそうだけど、昔の子たちは強さがあった。私たちの年代だと、瀬古(利彦)さんなんか、すごく強かったから(笑)。ただタイムを出しただけじゃダメで、絶対に勝たないと、みたいな強さがないといけない。

大迫 そこが大学陸上競技部の難しさだなと思います。これまでどの大学にも強い選手がひとりはいたと思うんです。ただ、ひとりで練習を積むのはハードなので、他の選手に合わさざるを得ないところがあって。

Yuki Suenaga
Yuki Suenaga

大八木 そうだね。箱根駅伝をメインに目指す選手と、そこからさらに世界も目指す選手の意識の差は大きい。駒大は今までABCの3クラスで選手を分けていましたが、2年ぐらい前から世界を目指すSを作って。今はAの選手の意識も変わって、Sの練習に参加したいと頑張る子も出てきている。

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photograph by Yuki Suenaga

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