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「選手にとってもいいことは一つもない」アジア杯で欧州組は最大9試合欠場も…久保建英が漏らした1月開催への本音とは?

2024/01/01
攻撃の中心として16節時点で6得点3アシストを記録している久保。アジア杯による不在がソシエダの悩みの種に

 アテネの石畳を歩いていると、三笘薫のTシャツを着た英国人ファンとすれ違った。ELの試合を見るためにブライトンから飛んできたという。三笘についてひととおり賛辞を述べたあと、残念そうにつぶやいた。

「でも、1月にアジアカップで離れるんだよなあ」

 翌週、スペインのビジャレアルでも似たような光景を目にした。レアル・ソシエダを見るためにやってきた熱心なファンは、1月の久保建英の離脱がいかにチームにとってマイナスなのかを不安げに語っていた。

「久保はチームにとって欠かせないのに、この時期に抜けるのは痛すぎる。なんでこの時期にやるんだ?」

 どちらも欧州カップ戦出場圏内を狙うクラブで、ファンの不安と不満は理解できる。彼らだけでなく、欧州で主力となっている選手たち、守田英正のスポルティングや伊東純也のS・ランス、堂安律のフライブルク、菅原由勢のAZなどのファンも同じ気持ちのはず。それ以外にも多くの選手がチームに穴を開けることになる。日本人だけでなく、韓国のソン・フンミンなどアジアの代表選手や、同時期に開催されるアフリカネーションズカップに参加するアフリカの各選手も同じだ。当事者の久保に聞くと、こんな話をしていた。

「アジアカップに行くとなったときに、僕は最大で9試合くらい出られなくなる可能性もある。チームメイトからしたら何してるんだという話なので、そういったことを言われないように今のうちに活躍したい」

 当然、選手にとってはクラブも代表も大事なわけで、決められたカレンダーに従うだけだ。9試合分を今活躍するというモチベーションに変えてプレーするしかない。

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photograph by JIJI PRESS

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