#1074
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「金本さんはビールをチェイサーに」「記者へお中元が」“トラ番”記者座談会<岡田監督「そらそうよ」が最近聞けない理由は?>

2023/06/02
1年中阪神球団に密着する記者、通称“トラ番”。彼らだけが知る監督の姿、他球団との違いとは。3人のトラ番が匿名を条件に集結、忖度ナシ&愛アリで語りつくす!

記者A(以下A) 自分は現場も長いけど、監督について話し合うってあまりないよな。

記者C(以下C) 岡田彰布監督になってから、昔の記者も現場に来るようになりましたよ。やっぱり若い監督よりも関わってきた記者の数が違いますからね。

記者B(以下B) 阪神の監督は基本的にみんな良い人やけど、特に岡田監督は記者を大事にしてくれるしな。

A マスコミとの距離感を一番よく分かってるな。番記者の顔を覚えてて、休むと「お前、この前来てなかったやろ」って声をかけてくれるよね。

B 球団に密着する番記者は、例えば巨人は各紙3人ぐらい、他球団は1人が普通やのに、阪神は5~6人も担当する。主なスポーツ紙が5紙(サンスポ、スポニチ、デイリー、日刊、報知)あるから、トラ番は30人近く番記者がいる大所帯。テレビ局を含めれば100人近くいるかな。それでも番記者の顔を覚えて話しかけてくれる。

A 一時期は「阪神はヤンキースよりも番記者の数が多い」と言われていたぐらいやからな。最近は大谷フィーバーの影響で、エンゼルスの番記者の数が一番になったとか噂で聞いたけど。

C 岡田さんは「こないだはお前が来たから負けたんや」って言ってたりしますね。よう人を見てますわ。まぁ冗談でしょうけど(笑)。

A 記憶力が良いといえば、金本知憲監督は昔のことまで鮮明に覚えてて驚いたな。食事会をしたとき「あの試合の山本昌さんのこの球種をこう打って……」みたいな、何年前の話やねんっていう出来事を昨日のことのように話してた。

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photograph by Keisei Sasaki(Illustration)
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