
ついにファイターズの新本拠地、エスコンフィールドHOKKAIDOが開場する。構想から13年、計画を進めたプロジェクトリーダーと、建設地決定までの物語を1冊にまとめた作家が本音で語り合った。
鈴木 長い年月をかけて完成した球場をご覧になって、どんな思いですか。
前沢 このプロジェクトは、つい最近立ち上がったものでもないですし、いろんな人たちが関わってここまできたので感慨深いです。1月5日の竣工式では、泣いてしまうかなと思っていましたが、全然涙は出てこなくて、これからやらなくてはいけないことがたくさんあるな、という感覚のほうが強かった。そういう意味では、やっとここまできたという思いとまだここまでかというふたつの気持ちが交錯していました。
鈴木 まだ「完成」ではない?
前沢 まだまだです。いろいろな人たちや選手にかわいがられながら成長すると思いますし、観客席も来年は変わっているかもしれない。既成概念にとらわれずどんどん変えていきたいと思っています。
鈴木 私は、初めてこのボールパークの建設地決定のニュースを聞いた時、なぜ札幌じゃないの? と思ったんです。北広島市という、自分は聞いたことのない土地で創ろうとしている人に興味を持って、球団関係者の人に話を聞くと、建物を造るんだけど、そこにまつわる人間模様が面白いんだと。それは取材してみたいと思いました。
『アンビシャス 北海道にボールパークを創った男たち』では、前沢さんを主人公に、プロジェクトの計画を作られてから、建設地が決まるまでを書かせてもらいました。
前沢 自分が主人公なの? と思いますが、もちろん登場するとわかったうえで取材を何度も受けました。いいか悪いかは、この本を読んだ方や球場に来てくれた人の評価で決まると思います。
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photograph by Kiichi Matsumoto