平成22年8月26日、神宮球場。20歳の右腕がマークした「161km」。日本人投手で初めて大台を超えた男は、令和の怪物に何を思うのか。
プロ野球の歴史のなかで、160kmを超えるボールを投げた日本人投手は8人しかいない。「最初」は、2010年8月、当時ヤクルトの(佐藤)由規が横浜戦でマークした161km。「最新」が、今シーズンの佐々木朗希だ。現在もBCリーグ・埼玉武蔵でマウンドに立ちながら兼任投手コーチをつとめる由規は、同じ東北出身の高卒右腕に感興をそそられてきた。
「何をとっても一級品ですよね。もともと球の速いピッチャーであったとは思うんですが、コンスタントに力を出せるのは技術に加えて自分のなかで体の使い方をしっかりと理解し表現できているから。速くてコントロールもいいなんて無敵ですよ」
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photograph by Hideki Sugiyama