完全試合、そして8回完全&降板という歴史的投球は、米国にも衝撃を与えた。投手分析で高い人気を誇る“ピッチング・ニンジャ”がMLB適性を診断する。(原題:《ピッチング・ニンジャ激賞》「ロウキ・ササキはMLBオールスター級!」)
『ピッチング・ニンジャ』こと、ロブ・フリードマンさんは、メジャーリーグの投手の映像を解析しているアナリストとして名を馳せる。ダルビッシュ有ら現役選手との交流があることでも有名だ。
その彼が今、最も注目する投手のひとり、それが佐々木朗希だという。
「今、私のお気に入りは、間違いなくロウキ・ササキですね。彼は既にメジャーリーグのトップランクの投手と遜色ない。今すぐメジャーで投げられるし、今年のオールスターにも選ばれる力があります。明日にでもこちらに来て欲しいです(笑)」
フリードマンさんは、時差の関係もあり、まだ佐々木の投球を“生観戦”はしたことはないという。それでも『完全試合と8回完全』はビデオで全投球を分析済み。昨年から佐々木の登板はほぼすべて見ているという。
「初めてササキの投球を見た時の衝撃は忘れられません。メカニックに無駄がない。投手として理想的と言えます。一番印象に残ったのは、パワーを貯めてから解き放つ際の爆発力。彼の高校時代のビデオも見ました。彼の投球は飛躍的に向上し、完成度を高めています。これほどに完成度の高い20歳の投手を、私は今までに見たことがありません。アメージングです」
佐々木の最速164kmの直球は、米国表示では約102マイルとなる。エンゼルスの大谷翔平が'18年5月30日のタイガース戦で記録したメジャー自己最速の101.1マイル(約162.7km)をも凌ぐ。フリードマンさんは、パワーを生み出す独特のメカニックに感嘆していた。
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photograph by Takeshi Yamauchi