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[スノーボード 最強の3人娘に聞く]岩渕麗楽「自信がつくまで繰り返した大技とできる限りの“カッコよさ”を」

2022/02/04
岩渕麗楽(Reira Iwabuchi)2001年12月14日、岩手県生まれ。4歳からスノーボードを始め、'17年12月に15歳でW杯ビッグエアを制す。平昌五輪ビッグエア4位、スロープスタイル14位。今季は12月のW杯でビッグエア優勝。150cm
ビッグエアとスロープスタイルの両種目でメダル獲得が期待される3人。大舞台へ向け、三者三様の思いを語った。

 北京入りする前、岩渕麗楽の姿はオーストリアにあった。五輪前最後となったスイスでのW杯を終えた後、ビッグイベントであるXゲームも欠場し、他の選手と離れて同地での最終調整を選んだ。

 最後の追い込み練習のため? そうじゃなかった。むしろ正反対の理由だった。

「大会が続いて辛い部分があったんです。試合に出るの疲れたなって。スノーボードすることに対してちょっとネガティブな気持ちだったので、自分の好きなパークでリフレッシュしたいと思いました」

 プロスノーボーダーの活動を大きく2つに分けるとしたら〝大会〟と〝映像〟になる。岩渕の滞在していたザルツブルクにあるアブソルートパークは、無数のアイテムを完備し、世界中のスノーボーダーが集まっている。岩渕も昨春にはここで撮影を行って、自らの滑りを映像に残した。その時に久しぶりに楽しいスノーボードができた感覚があったのだという。

「大会は技を決めることが最優先。映像はどうやったらカッコよく見えるか。そもそもの考え方からして違うので、それぞれの滑りは全然違います」

 大会になると、技術を追求し、恐怖心と向き合い、ストイックに自分を追い込む作業になる。五輪で実施されるのはスロープスタイルが3回目、ビッグエアが2回目。競技として洗練されていけばいくほど、先鋭化して高難度化が進んでいく。

 720、900、1080……回転角度を表す数字は、女子では3回転半の1260まで達し、男子はすでに5回転半の1‌98‌0までいってしまった。

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photograph by Lee Ponzio

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