#876
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<ラグビーW杯に懸ける男たち> 大野均 「タフガイは三度立ち上がる」

2015/07/14
今や“最年長”となった偉丈夫が静かに燃やす闘志。
4月、彼は熾烈を極めるポジション争いに突入した。
ワールドカップでの勝利という、本物の勲章を求めて。

 長髪に刈り込んだあごひげ、瞳は漆黒だ。褐色の肌と相まって野性味があふれる。

 大野均。東芝に所属する36歳は、今年9月に開幕するラグビーワールドカップ(W杯)イングランド大会の日本代表候補の中で、最年長になる。'04年5月16日の韓国戦での代表デビュー以来、12年間で積み上げてきたキャップ(日本代表としての試合出場数)は87。国内最多である。W杯には'07、'11年の2回出場した。

 192cm、105kgの大型ロックとして15人の肉体的、精神的主柱となる。勢いと鋭さを併せ持つプレースタイル。モールでは掴み押しの芯になり、ラックは頭から突っ込み、相手をはがす。

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photograph by Tadayuki Minamoto

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