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「千賀滉大・牧原大成・甲斐拓也を一挙に獲得」空前の育成ドラフトを実現した名スカウトの“目利き列伝”「栗原陵矢の食事の様子で将来性がわかった」 

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喜瀬雅則

喜瀬雅則Masanori Kise

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photograph byJIJI PRESS

posted2026/10/30 11:32

「千賀滉大・牧原大成・甲斐拓也を一挙に獲得」空前の育成ドラフトを実現した名スカウトの“目利き列伝”「栗原陵矢の食事の様子で将来性がわかった」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

左から甲斐拓也、千賀滉大、牧原大成。常勝ホークスへの道に大きく貢献したこの3人が育成ドラフトの同期だとは、今から思えば信じがたい事実である

「あれも一塁から一気に走っていって、そんなに差が詰まるか、というくらい、追いかけたやろ」と小川。周東在学当時の東農大オホーツク監督・樋越勉は、ソフトバンクの元捕手で球団スタッフを務める樋越優一の父だから、ここでも深い関係性が生きてくる。

「100%獲る。俺が獲るって言ったら獲るから」

 小川の惚れ込んだ『足』は、いまやホークスの「強さ」に欠かせない、重要なピースの一つになった。2026年から「5年20億円」プラス出来高払いの大型契約を結んだ。そのスピードだけでなく、非力だった打撃の成長ぶり、外野での高い守備力に小川は「値打ちの高い、価値観の高い選手になったよな」と絶賛を惜しまない。

栗原陵矢に見た将来像

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 その周東と同じ、1996年生まれの30歳で、選手会長を務めた2026年、キャリアハイの40本塁打、118打点で2冠王に輝いた栗原陵矢も、小川がスカウト部長として獲得に乗り出した一人だ。福井・春江工時代にセンバツ出場経験が一度あるとはいえ、決して全国的な強豪校でもない。それでも栗原はU18アジア選手権の日本代表に選出され、髙橋光成(現西武投手)、小島和哉(現ロッテ投手)、岡本和真(現トロント・ブルージェイズ内野手)ら、そうそうたるメンバーが名を連ねた中で「主将」に指名されている。そうしたリーダーシップも高く評価した小川は、栗原を2014年のドラフトで2位指名している。

 小川は2軍監督時代、捕手だった栗原が、他の若手捕手たちと過ごしているときの何気ない姿に、その“将来像”を投影していた。

【次ページ】 自然とリーダーシップが育つ

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