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25年前に幻の「中学生ドラフト指名」が…あの大投手を獲ろうとした伝説のスカウトが語る“常勝ホークス”への道「当時は、ルールギリギリやな」
posted2026/10/30 11:30
ホークスの名スカウト・小川一夫が25年前に「中学生ドラフト指名」を検討した投手とは……? 写真は2軍監督時代の小川
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喜瀬雅則Masanori Kise
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JIJI PRESS
ソフトバンクの前身・ダイエーが南海球団を買収し、本拠地を大阪から福岡に移したのは1989年。「昭和」から「平成」へと改元され、新たな時代の幕開けを告げた節目となったその年、小川一夫の長きスカウト人生がスタートした。
2軍監督としてユニホームを着た期間を6年挟むが、その間もスカウトとして自分の目で確かめ、獲得に乗り出した選手たちの指導に携わっているわけだから、それこそ、福岡における「育成の歴史」の表と裏、そのすべてを知り尽くした、生き字引のような存在でもある。ホークスの黄金時代、つまり現在に至る強さの「礎」を築いた一人だと言っても、決して過言ではない。
「根本さん、王さんという偉大な方々のもとで、ここまで長くやれてこれたと思っています。だから、お二人には本当に感謝しています」
小川が獲得したそうそうたる大物たち
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「球界の寝業師」と呼ばれ、野球界のみならず、経済界、政界など多方面に豊富な人脈を築き、あらゆるルートを駆使して数多の逸材たちの情報を掴み、獲得へと結び付けていく卓越した経営手腕で、自らが編成トップとして携わった西武、ダイエーの「強さの根源」を作り上げた根本陸夫は、小川の“師”と言える存在だ。
その根本がダイエー監督として招聘した王貞治は、86歳になった今も、福岡ソフトバンクホークス球団会長として、令和の最強軍団を名実ともに牽引している。小川は、球界の歴史にその名を刻む偉大な2人の下で存分にその辣腕を振るってきた。72歳になった2026年も「球団統括本部付アドバイザー」として、後輩のスカウト陣たちと一緒にネット裏に陣取り、アマ球界の逸材たちに鋭い目を光らせている。
小久保裕紀、井口資仁、城島健司、松中信彦、柴原洋、和田毅、杉内俊哉、柳田悠岐。
小川が携わった大物たちの名前を挙げ出したら、それこそキリがない。1990年代の逆指名時代、上限1億円プラス出来高5000万円の契約金という規定は、語弊を恐れずに言えば“あってないようなもの”で、その上限を上回るどころか、一桁違う金額の噂もまことしやかに飛び交った頃だった。

